仮にeVTOL機で同種のサービスを展開すると、電動化による運用コストの削減効果によって、1座席、1マイル当たりのコストは、従来のヘリコプターに比べて、サービス開始直後で約半分になるとみる。その後、時間が経過するとさらにその1/3ほどになり、パイロットが不要な自律飛行が可能になれば、さらにコストが下がるとする。

ウーバー コプター用に、ユーザー(搭乗者)とヘリコプターのパイロット、オペレーター、ヘリポートのそれぞれに専用アプリをウーバーが提供する。これらのアプリは、ウーバーのクラウド基盤で連携している。
斬新な機体や未来都市のような離着陸場
さらにエレベート・サミットでは、ウーバー・エアに利用する新型機体を続々発表。離着陸場の「Skyports(スカイポート)」の詳細も発表した。ウーバーは、自動車によるライドシェアサービスと同じく、機体を製造・所有せずに、あくまでサービスプロバイダーに徹する。そのため、リファレンス(参照)機の開発や検証などにとどめ、パートナー企業に開発・製造してもらう。これまでパートナー企業は、米ボーイング傘下の米オーロラ・フライト・サイエンシズと米ベル・ヘリコプター 、ブラジルのエンブラエル、スロベニアのピピストレル、米カレム・エアクラフトの5社だった。今回新たに、6社目として米ジョーント・エア・モビリティーが加わることが明らかになった。

いずれの企業の機体も、パイロットのほか、4人が搭乗できる5人乗り、搭載する2次電池の電力だけで飛行するフル電動型、移動距離は最大60マイル(約96km)など、ウーバーがウーバー・エア向けで求めている仕様を満たすことを狙っている。

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