マイクロソフトよりも安く

 ではフェイブックの強みは何になるのか。1つは、導入の敷居の低さにあるだろう。まず、HMDの価格。ハードウエアの性能が異なるために一概に比較できないが、「Oculus Quest」は前述のB to Bモデルで999ドル。これに対してホロレンズシリーズの最新機種である「ホロレンズ2」の開発者版は3500ドルだ。

 サービス利用料の面でも、フェイスブックの方がしきいが低いと言えそうだ。フェイスブックのB to Bサービスを利用するサービス料は年180ドル、月額で15ドルになる。ホロレンズ 2の場合、例えば作業支援・共同作業向け機能を利用する場合、1ユーザー当たり月額125ドルかかる。サービス内容が異なるため一概に比較できないが、金額面でフェイスブックの方が導入の敷居が低い。

 こうした利点を武器に、B to B用途に切り込めるか。サービスを開始する19年秋に開催される見込みの開発者会議「Oculus Connect」で、その成果が明らかになりそうだ。

Oculus for Business向け Oculus GoとOculus Questの価格を発表。スライドはフェイスブック
Oculus for Business向け Oculus GoとOculus Questの価格を発表。スライドはフェイスブック
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