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半導体やAIでも協業検討

 もっとも両社は、次世代ゲーム機とストリーミングゲームとの連携など、具体的な提携の内容は明らかにしていない。マイクロソフトは6⽉に開催されるゲーム業界の世界最⼤級のイベント「E3 2019」の開幕に先⽴ちプレス発表を予定しており、そこでクラウドゲームに対する具体策を明らかにしそうだ。

 さらに、両社は半導体とAIで協業を検討する。例えば、ソニーのイメージセンサーとマイクロソフトの「Azure AI」技術を統合し、新たなサービスを法人顧客向けに提供することを目指す。マイクロソフトは主にB to B向けに、距離画像センサーや開発キットなどで構成する「Azure Kinect DK」を提供している。こうしたセンサーにソニーのイメージセンサーを採用し、知能化したエッジデバイスとして企業向けに浸透させる狙いがありそうだ。

 ソニーにとっても、イメージセンサー事業の拡大のきっかけになるかもしれない。同社はこれまで、スマートフォンやデジタルカメラといった民生機器向けで高いシェアを誇ってきたが、従来のようなペースで成長を見込むのが難しくなってきた。そのため車向けや監視カメラ、ドローン、産業用ロボットなどの非民生分野にも注力している。マイクロソフトとの提携を通じ、ソニーのイメージセンサー事業のB to B用途の開拓が進む可能性もある。