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 米アマゾン・ドット・コムが傘下の高級スーパー、ホールフーズ・マーケットで販売している商品の価格を20%引き下げた。高級スーパーのホールフーズは全体的に価格が高いため、「ホールペイチェック(給料の大半を持っていかれる)」と皮肉られることもある。価格引き下げは「価格が高い」というイメージを払拭する狙いがある。

テキサス州オースティンにあるホールフーズの本店

 4月上旬から、野菜や肉など数百種類の商品を平均で2割値下げした。アマゾンによると「もっとも大きな値下げへの投資」だという。例えば、大きなマンゴーは1個1ドル、チェリートマトが12オンス(約340グラム)で3ドル49セントなどと提示している。

「プライム」は1兆5000億円のビジネスに

 アマゾンの有料会員サービスである「プライム」の会員が思ったよりもホールフーズで買い物をしていないのも値下げの理由だろう。同会員向けの割引サービスを提供しているが、想定通りには利用されていないようだ。アマゾンが出したリリースではプライム会員向けの値下げを強調している。

リリースではプライム会員向けの値下げを強調

 プライムの会員はアマゾンの通販の送料が無料になる。価格にセンシティブなヘビーユーザーだ。品質はいいかもしれないが、高値のイメージのホールフーズを敬遠しているのだろう。

ホールフーズ本店の入り口。プライム会員は割引が受けられることを掲示している

 ただアマゾンにとっては、オンラインとオフラインの両方で顧客の行動データを把握し、活用していくというシナリオが成り立たない。そこで高い頻度で購入する野菜や肉などの値下げに乗り出して、プライム会員の購買行動を変えようとしているようだ。