2020年4月、「モバイル特化」をうたう、新たな動画配信サービスが米国で始まる。手掛けるのは米クイビー(Quibi)だ。映像業界の著名人が支持しており、映画監督スティーブン・スピルバーグ氏もその1人。出演俳優にも著名人を集めるなど、華々しいデビューを飾る。
クイビーは今年1月に開催された「CES 2020」の基調講演でサービスの詳細や料金、事業戦略などを明らかにした。配信基盤(プラットフォーム)には米グーグルが協力。同社のクラウド基盤を用いる。携帯電話事業者では、米TモバイルUSと提携することを発表した。


クイビーは18年にロサンゼルスで創業した新興企業だ。それにもかかわらずCESの基調講演という晴れ舞台に登壇できた理由は、その豪華メンバーにある。
創業者のジェフリー・カッツェンバーグ氏は米ウォルト・ディズニー出身で、アニメ制作スタジオ米ドリームワークス CEO(最高経営責任者)を務めた経験を持つ。ここに、米イーベイや米ヒューレット・パッカードなどでCEOを務めたメグ・ホイットマン氏が参画し、現在クイビーのCEOを務める。ハリウッドとシリコンバレーの著名人が主導するだけに、創業間もない頃から映像業界やテック業界などで注目を集めていた。提供する動画は最長10分としていることから、社名を「quick bite(軽くつまむ)」から由来するQuibiにした。

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