1月上旬に米ラスベガスで開催された「CES2019」。今年の会場で目に付いたのが食料問題などをテクノロジーで解決する「フードテック」や「スマートキッチン」といった「食」に関する展示だった。

 豆類などを利用する代用肉の米インポッシブル・フーズは、食感などを改善した第2世代のパテをCESで発表した。

代用肉の米インポッシブル・フーズのパテを使ったハンバーガー
代用肉の米インポッシブル・フーズのパテを使ったハンバーガー

 インポッシブルは肉の分子レベルを研究し、大豆や小麦など植物由来の成分のみを利用して本物の肉に近い味や食感を実現することに取り組んでいる。今回発表した第2世代では食感を改良させたという。実際に筆者がCESの会場で配っていたハンバーガーを食べてみたところ、豆腐ハンバーグのような食感だった第1世代に比べて、肉汁もリアルに再現されていると感じた。

 インポッシブルが強調しているのが環境への貢献だ。肉牛を育てるには、大量の水や草が必要で、牛のげっぷが温室効果に影響を与えているとされる。インポッシブルによると、1個の植物肉ハンバーガーと本物の牛肉を使ったハンバーガーを比べた場合、植物肉バーガーは75平方フィートの土地、バスタブの半分の水、18マイル(約29キロメートル)分のクルマの燃料消費を節約できるという。

 プレスデ―の1月6日夜。スタートアップ中心のイベントで多くの来場者を集めていたのが、米ウィルキンソン・ベーキング・カンパニーが初公開したパンの自動製造機「BreadBot」である。原材料の投入から、こねたり焼いたりといった製造、さらには陳列まで自動でこなし、1時間に10斤のパンを作ることができる。

米ウィルキンソン・ベーキング・カンパニーのパン自動製造機「BreadBot」

 「BreadBot」は食料品店への導入を想定しており、集客効果も抜群だという。同社は「その場で必要な数だけ製造することで、新鮮なパンを販売でき、パンの廃棄も減らすことができる。配送用トラックのエネルギーも削減可能だ」と、インポッシブルと同様、環境への貢献を強調する。

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