ニューヨーク、シリコンバレー、ロンドン、バンコク、上海にいる日経BP社の海外特派員が、現地ならではの最新情報をレポートする。(写真=PIXTA)
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特派員レポート

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新型コロナ、もう1つの「プリンセス号」が揺るがすトランプ再選
3月4日、ついに米カリフォルニア州でも新型コロナウイルスによる死者が確認された。多数の感染者を出した大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号と同じ会社が運航する「グランド・プリンセス」号の2月の航海の際に乗っていた高…
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世界初? サムスンスマホはブラシ搭載 折り畳みの弱点克服
韓国サムスン電子が、折り畳み型スマートフォンの弱点克服に向けた「先兵」を市場に送り込んだ。2020年2月11日(現地時間)に米サンフランシスコで発表、14日に発売した「Galaxy Z Flip」である。前機種の「Gal…
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「中国から部材が来なくなる」 東南アジア揺るがすコロナウイルス
東南アジアでは新型コロナウイルスの感染拡大の影響が観光業だけではなく、製造業や農業まで及びつつある。これまで各国は中国の存在をテコに経済成長を実現しようと模索してきたため、同国経済の変調は玉突きのように東南アジア各国の経…
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スピルバーグ氏も支持 スマホ特化動画「クイビー」離陸
2020年4月、「モバイル特化」をうたう新たな動画配信サービスが米国で始まる。手掛けるのは新興企業の米クイビー(Quibi)だ。映像業界の著名人が支持しており、映画監督スティーブン・スピルバーグ氏もその1人。出演俳優にも…
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トラブル続発だが高収益。英航空大手の悩み
英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)を傘下に持つインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)のウィリー・ウォルシュ最高経営責任者(CEO)が3月に退任する。BAなどのリストラを断行し、IAGを欧州屈指の…
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マスク氏も踊る テスラ株高騰は「つかの間の春」か
テスラ株が高騰を続けている。1月29日に2四半期連続となる黒字決算を発表。高騰に拍車がかかりそうだ。だが、この高騰はテスラの本質を反映しているのか。アナリストの見解や決算データを基に分析する。
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ライドシェアのグラブが生む「店舗無しのレストラン網」
「クラウドキッチン」と呼ばれるサービスが世界的な広がりを見せている。いくつものレストランがデリバリー専用の拠点として利用する調理場が集積しており、注文をオンラインで受け付ける。東南アジアでも浸透する背景やサービスとしての…
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米国で批判浴びるソフトバンクの「10兆円ファンド」
ソフトバンクグループのソフトバンク・ビジョン・ファンドが精査の最終段階で投資を撤回する事態が続出している。大盤振る舞いの投資で有名だが、IPOでそれほどの価値がないことが証明され始めた。この状態で第二弾のビジョン・ファン…
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トヨタ・現代が参戦の「空飛ぶタクシー」 開発争いの裏にウーバー
「空飛ぶクルマ」と呼ばれるような電動の垂直離着陸(eVTOL)機の分野で、自動車メーカーとヘリコプターメーカーによる主導権争いが激しさを増している。米国ラスベガスで開催された「CES 2020」では、韓国・現代自動車と、…
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大阪と名古屋から撤退のOYO、縮小の背中押す「ウィーワーク」の影
日本経済新聞は15日、インドの格安ホテル運営のOYO(オヨ)ホテルズアンドホームズが日本の不動産賃貸事業で大阪と名古屋から撤退すると報じた。2013年創業の同社はソフトバンクグループから巨額の出資を受け、世界に事業を急拡…
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中国の春節需要に原因不明肺炎が落とす影
1月10日、中国で「春運」と呼ばれる特別交通ダイヤが始まった。春節(旧正月、今年は1月25日)前後の大型連休に合わせたものだ。インバウンド(訪日外国人)需要の盛り上がりも期待されるが、それに水を差しそうなのが、中国湖北省…
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おじさん必見 ミレニアル魅了する「レジなし」コスメ店
米国ニューヨークに行列のできるコスメ店がある。でもただの店ではない。もともとオンラインのみで販売していて、創業5年で急成長中のスタートアップ。キーワードは「ミレニアル世代」と「SNS」「デジタルとの融合」。なぜ“おじさん…
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タイでも始まった「脱石炭」、女性CEOが挑む事業転換
タイの石炭大手バンプーは2019年末、米国のシェールガス権益を約8億ドルで取得した。太陽光発電や風力発電、電気自動車、電池など、再生エネルギーや環境関連技術への投資も積極的に進めている。石炭で成長してきたエネルギー企業は…
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2020年世界を読む:グレタさん現象、欧州より日本企業に勝機
2019年は欧州発のグレタさん現象が世界に飛び火した。その環境に対する理念や行動に対して若者の支持が広がる一方、反発する人も多い。実は企業もグレタさんと同じように高いな理想を掲げ、行動に移そうとしている。世界中の人々がグ…
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2020年世界を読む:成長鈍る中国、米国との対立は長期化
「貿易協議が合意に達するのは中米両国民と世界の人々の利益となる」(中国商務省の王受文次官)。2019年12月13日、米中両政府は貿易協議の第1段階で合意に達したと発表した。
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2020年世界を読む:米国で進む「分断」と「減速」
2020年に米国で注目すべきは、19年から世間を騒がせている大統領選、GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)の解体と、1兆ドル投資ファンドで全米も固唾をのんで見守る孫正義氏の動向だろう。一…
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2020年世界を読む:米中対立で揺らぐ成長モデル、試練のアジア
2019年、激化する米中貿易戦争に翻弄されたアジア諸国では、経済成長に急ブレーキがかかった。両大国の覇権争いにどう対応するか、従来の成長モデルからどう脱却するか。2020年、アジアには難問が突きつけられる。
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「海賊版」から始まったアニメ版ネットフリックス
日本のアニメーション業界が、海外展開で関係を深めているコンテンツ配信基盤(プラットフォーム)がある。それが、「Crunchyroll(クランチロール)」だ。運営するのは、米ワーナーメディア傘下のオッタ―メディアの子会社で…
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最高峰のAI学会にも米中対立の影、それでもトップ目指す中国
AI(人工知能)の有力な国際学会である「NeurIPS」が2019年12月8日から1週間にわたりカナダのバンクーバーで開催された。米中冷戦の影響が表れているものの、中国勢の存在感は健在だ。日本勢も健闘しているが、人材吸引…
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GAFAがいまさらNYを目指すワケ
GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)と呼ばれるテック大手がこぞってニューヨーク進出を図っている。シリコンバレーで豊富な投資資金とIT人材の地の利を生かして急成長した彼らが、なぜ今、ニュー…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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