- ●日本の土地制度の基礎を築いた人は?
- ●「公地公民」とは何か?
- ●公地公民の不徹底が生み出したのは何?
- 01 土地は誰のもの?~天武・持統天皇
- 02 鎌倉幕府は開墾地主の協同組合~源頼朝
- 03 室町幕府が京都を選んだ理由~足利尊氏
- 04 和同開珎は通貨ではなかった?~平清盛
- 05 基幹航路は日本海と瀬戸内海~上杉謙信
- (06以降に続く)
>> 一覧
「経済」を視点に、日本史を学び直す。
教えてくれるのは、テレビやラジオでおなじみの本郷和人・東京大学教授。土地、貨幣、貿易、都市、金銀鉄などを軸に歴史を通観する。
第1回は「土地制度の日本史 その1」だ。
キーパーソンは天武天皇と持統天皇。天武天皇は「大王(おおきみ)」と呼ばれていた天皇の呼び名を「天皇」に変えた人物。持統天皇はその夫人で、天照大神(あまてらすおおみかみ)のモデルになったと言われている。

この夫婦が古代の日本を刷新したといっても過言ではない。数々の重要な制度を導入した。今回はその中で土地制度にスポットを当てる。
両天皇は中国の律令(法)を日本に合うよう修正して取り入れた。「法による支配」を目指した。
この律令でうたわれている土地制度が「公地公民」だ。日本人にとって何より大切な財産である土地を統べる仕組み。全ての土地はみな(天皇)の物とし、私有を認めないものだった。
>>続きは動画で
東京大学史料編纂所教授
Powered by リゾーム?