全1275文字
今回のチェックポイント
  • ●マーケターとデザイナーの仕事の違いは?
  • ●ラクスル松本社長が到達した「悟り」
  • ●とにかく現場に出て、「観察」をしよう
ラインアップ(毎週火曜日掲載)
  • 01「デザイン経営」とは何か
  • 02 なぜ今、「デザイン経営」が必要なのか
  • 03 「デザイン経営」は“恋愛”ではなく“結婚”
  • 04 世界の事例(1)~SaaS Plus a Box(米Peloton)
  • 05 世界の事例(2)~D2C(米Away)
  • 06 日本は世界で勝負できるか
  • 07 「デザイン思考」は効果あるのか
  • 08 ラクスル対談 デザインは問題解決の手段
  • 09 ラクスル対談 失敗から学んだ顧客中心主義
  • 10 ラクスル対談 成功事例で反対派も納得
  • 11 ラクスル対談 組織にデザインを浸透させる
  • 12 ラクスル対談 量と質を同時に実現する
※今後の内容は変わることがあります
>> 一覧

田川欣哉(Takram代表取締役):松本さんと話をしていると、僕もいろいろと気付きが多いのですが、ユーザーを捕捉する職種は2つあって、1つはマーケティングで、1つがデザインだと思っています。よく「鳥の目」と「虫の目」に例えることが多いのですが、マーケティングは人間をある単位で積分して、大きな1つの抽象的な固まりとして理解するので、比較的、衛星から地球を見ているような俯瞰(ふかん)視の世界だと思います。

 一方、デザインは、ものすごくユーザーに接近していくんですよね。顕微鏡的なプロセスがかなり多くて、デプスインタビューもそうだし、行動観察もそうだし、ものすごく細かく見ていく。細かく見ていくので1万人のことは見られないわけです。そのため、非常に定性的なアプローチになっていき、量の話はしづらい。これがデザインの1つの弱点でもあると思います。

(写真:ユニフォトプレス)

松本恭攝(ラクスル社長CEO=最高経営責任者):そうですね。今聞いていて思ったのが、まさにそういう分析の話と観察の話で、「量」と「質」、この2つを担保しないと成果に結び付かないというのが、自分なりのこの10年経営をしてきた結論です。

田川:悟りですか(笑)。

>>続きは上の動画をご覧ください

>>読者の声をアクションにつなげる「日経ビジネスRaise」のオープン編集会議プロジェクト「デザイン経営を考える」で、デザイン経営について議論しています。ぜひご意見をお寄せください(有料会員限定)

田川欣哉(たがわ・きんや)
Takram代表取締役、英ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)客員教授・名誉フェロー
デザインエンジニアとしてテクノロジーとデザインに精通。トヨタ自動車「e-Palette Concept」のプレゼンテーション設計、政府の地域経済分析システム「RESAS」のプロトタイピングなどを手掛ける。グッドデザイン金賞、未踏ソフトウェア創造事業スーパークリエータ認定など。東京大学工学部卒業。英ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)修士課程修了、同校客員教授・名誉フェロー