今回のチェックポイント
  • ●何が合理で、何が不合理か?
  • ●人間の意思決定でありがちな「問題」とは?
  • ●行動経済学を、ビジネスにどう生かせるか?
ラインアップ(全7回、毎週火曜日掲載)
※今後の内容は変わることがあります
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東 昌樹(日経ビジネス編集長):セイラー教授が提唱した「ナッジ理論」では、本人に管理されているという自覚はなくても、実際はある程度、行動を管理されているというわけですね。では企業は、行動経済学をどう活用できるでしょうか。

リチャード・セイラー(米シカゴ大学教授):自己管理をするためのツールは、ビジネスにできます。iPhone依存を防ぐための(決めた時間以上に使用するとロックするなどの)アプリが大変人気です。経済学者として考えれば、なぜスマホを見過ぎないようにするアプリにお金を払うのだ、ばかげていると思います。しかし、実際はそうしたアプリが売れています。誰もがスマホを使いすぎることに悩んでいるからでしょう。

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>>雑誌に掲載した編集長インタビュー

リチャード・セイラー(Richard Thaler)
米シカゴ大学教授・行動経済学者
1945年米ニュージャージー州生まれ。74年米ロチェスター大学で博士号取得(Ph.D)。米コーネル大学、米マサチューセッツ工科大学(MIT)経営大学院などを経て95年から現職。行動経済学の研究で、2017年にノーベル経済学賞を受賞した。
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