「ゴジラが気持ち悪い」

「ゴジラの体型やつぶらな目など、かわいらしさがあるところが大好きだったのに…。今回のゴジラは、皮膚の割れ目からのぞく赤い部分が、ぞくぞくするほど気持ち悪かったのが残念」(39歳、女性、その他)
「ゴジラの皮膚などは、リアルさにこだわり過ぎたせいか、逆に気持ち悪かった。昔のアナログの、リアル過ぎない緩い感じの方が見ていて疲れない」(55歳、男性、自由業)
以上、シン・ゴジラに対する不満の声の数々を紹介したが、その多くは、従来のゴジラ映画とのギャップに原因がありそう。つまり、以前からのゴジラファンのアレルギー反応で、「シン」だからこそ寄せられた意見とも。
怪獣映画なのか、政治を舞台にした人間ドラマなのか、それともノンフィクションベースのサスペンスなのか?
多種多様な解釈を喚起する“懐の深い”シン・ゴジラ。まだの方は、ぜひご覧になっては。
映画「シン・ゴジラ」を、もうご覧になりましたか?
その怒涛のような情報量に圧倒された方も多いのではないでしょうか。ゴジラが襲う場所。掛けられている絵画。迎え撃つ自衛隊の兵器。破壊されたビル。机に置かれた詩集。使われているパソコンの機種…。装置として作中に散りばめられた無数の情報の断片は、その背景や因果について十分な説明がないまま鑑賞者の解釈に委ねられ「開かれて」います。だからこそこの映画は、鑑賞者を「シン・ゴジラについて何かを語りたい」という気にさせるのでしょう。
その挑発的な情報の怒涛をどう「読む」か――。日経ビジネスオンラインでは、人気連載陣のほか、財界、政界、学術界、文芸界など各界のキーマンの「読み」をお届けするキャンペーン「「シン・ゴジラ」、私はこう読む」を開始しました。
このキャンペーンに、あなたも参加しませんか。記事にコメントを投稿いただくか、ツイッターでハッシュタグ「#シン・ゴジラ」を付けて@nikkeibusinessにメンションください。あなたの「読み」を教えていただくのでも、こんな取材をしてほしいというリクエストでも、公開された記事への質問やご意見でも構いません。お寄せいただいたツイートは、まとめて記事化させていただく可能性があります。
119分間にぎっしり織り込まれた糸を、読者のみなさんと解きほぐしていけることを楽しみにしています。
(日経ビジネスオンライン編集長 池田 信太朗)
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