2016年7月10日の参議院選挙で、10代が選挙権を得た。約240万人の新しい有権者の投票率は約45%にとどまったとされる。18歳、19歳の彼らは、「初めての選挙」をどう受け止め、どう行動したのか。「不満買取センター」が実施したアンケートから、彼らの声を紹介する。不満を回答してもらう質問が中心のため内容に偏りはあるが、そのコメントは、大人世代だと見落としがちな視点も含まれており興味深い。

もっと事前に情報がほしかった
*コメント後のカッコ内、○=参院選で投票した ×=投票しなかった
「親のいいなりになって投票している18、19歳が多いように感じた。実際に自分の意志でもって投票できていないと思う」(○:19歳、男性、大学生)
「期日前投票ができる投票場所が少なすぎて不便」(○:19歳、女性、大学生)
「どの候補がどういった公約を出してるのかについて、小選挙区はまだしも、比例区についてはとても調べにくい」(○:19歳、女性、その他)
「10代の人に目が向けられすぎている気がした。大人たちが『何も知らないくせに』みたいに言ってくるのがイヤだった」(×:18歳、女性、高校生)
「若者は選挙に行かないというイメージが世間にあるため、若者である自分が行ったら変わった目で見られそうだと思った。マスコミが選挙率が低いことを大々的に報道するために、行かなくてもいいんだという考えが若者に植え付けられている可能性があると感じた」(○:19歳、女性、大学生)
「(投票所に)人がたくさんいすぎて緊張した」(○:18歳、女性、大学生)
「下宿生活をしているが、住民票を移していなかった。投票のために帰省しなければならないのは面倒」(×:19歳、男性、大学生)
「テスト期間に当たったため投票に行けなかった。高校生にも参政権を与えるならそこらへんも考えて欲しい」(×:18歳、女性、高校生)
「学校で選挙の話はあったけど、1票が大事という話だけでなく、参議院の役割とかについてももっと詳しく教えてほしかった」(○:18歳、女性、高校生)
「駅前で選挙活動してる人は、制服を着ている私たちにはビラをくれない。制服着てても有権者。印象が悪すぎて、そんな候補者に投票する気になれない」(○:18歳、女性、高校生)
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