日経ビジネスでは7月20~24日に「副業とお金に関する調査」をインターネット上で実施し、合計210人から回答を得た。副業をしている人の3分の1は副業による月収が5万円未満。それに対して、副業希望者は5万~10万未満を期待している人が4割弱を占めている。副業に向いている職種についても調査した。
副業をしている人は月いくら稼いでいるのでしょうか? なかなか面と向かっては聞きにくいこの疑問を解消すべく、日経ビジネスは7月20日~24日にインターネット調査を実施。210人から回答を得ました。
今回の回答者のうち、「副業をしている」と答えた人は36.7%、「かつてやっていた」は11.4%、「興味はあるがやっていない」が48.1%、「興味がない」が3.8%でした。回答者の税込み年収を聞いたところ1000万円以上の人が23.3%。国税庁の民間給与実態統計調査(平成28年分)によれば年収1000万円以上の人の割合は4%強ですので、本アンケートの回答者に高所得者の比率が多いことは留意が必要です。
現在「副業をしている」と答えた人にいくら稼いでいるか聞いてみました。副業収入については月2万5000円未満と回答した人が18.2%と最も多く、次いで2万5000~5万円未満が14.3%。合わせて3分の1が5万円未満という結果になりました。一方で30万円以上稼いでいるという人も14.3%いました。これは、1000万円以上の収入がある人の構成比が高いことが影響しているとみられます。
「副業に興味があるがやっていない」と答えた人にも希望する収入を聞いてみました。回答で多かったのは「月5万~7万5000円未満」「7万5000~10万円未満」でともに18.8%。月5万~10万円を中心になだらかな山ができました。ただし、副業を実践している人の回答と比べると上下にバラつきがありながらも、希望する金額は大きめで、副業による収入への期待が高いように見えます。現在の自分の収入に満足していない人が多いのかもしれません。
どんな仕事が副業として考えられているのでしょうか。副業を「やっている」「やりたい」「過去にやっていた」職種について聞いてみました。最も多かったのは「コンサルタント」で23.3%。「営業・販売系」が17.3%。「ライター」が12.4%、「技術系(電気、電子、機械)」と「技術系(ソフトウエア・ネットワーク)」「企画系」がそれぞれ10.9%と続きます。自らのスキルを活用し、元手が少なくて済む職業を選ぶ傾向がありそうです。
副業として想定する就業形態は「自由業・フリーランス」が42.6%、「個人事業主」が35.1%、「パート・アルバイト」が14.4%、「企業の役員」と「店やネットショップなどのオーナー」が各9.4%という結果でした。正社員を望む比率は6.4%と選択肢の中で最も低く、副業においてはフレキシブルに働きたいと考えているようです。
日経ビジネスが新たに始めたオンラインプラットフォーム「Raise」の中のフォーラム「提言 私たちの働き方~副業は日本を救うのか?」では、ビジネスパーソンから専門家、大学生まで様々な人が活発に意見を書き込んでいます。皆様もぜひ副業についてのご意見をお寄せください。
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