電話で起きたのと同じ激変がクルマでも

2年後には加速・操舵・制動の全てを自動化する「レベル4」が実現する。

フアン:その通りです。そして我々の夢は、完全自律走行車(編集部注:レベル5を指す無人運転車)を2020年までに公道で走らせるようにすることです。

もう一度、確認させて下さい。もう日本メーカーとは商談の場を持っている。

フアン:社内に専従チームを抱えていて、すでに日本の自動車メーカーと話し合いをしています。

なるほど。自動車に関して、次に内部構造の質問をさせてください。クルマの中には、ECUと呼ばれる車載コンピューターが数十個程度、載っています。並列演算が得意なエヌビディアのGPU(画像処理半導体)が実際にクルマに搭載されようになると、コンピューターの数はどうなりますか。

フアン:これは非常に良い質問ですね。私は、1~4つで収まると見ています。それでいて、現状のECUの1万倍のパワーを持つことになるでしょう。自動運転にはそれだけのパワーが必要です。

―つまり、自動運転という機能だけではなく、クルマの内部構造もがらりと変わる。

フアン:その通りです。さらに重要なのはソフトウエアの進化でしょう。クルマには300程度の小型ソフトウエアが搭載されていますが、将来的には1つになる。大型のソフトウエアが取って代わります。

 携帯電話(スマートフォン)と同じでしょう。現在はほとんどソフトウエア側で制御しています。

 電話は昔、通話機能を持つ「ただの電話」でした。現在のクルマはエンジンとタイヤで成り立つ「ただの自動車」でしょう。将来、クルマはソフトウエアになります。電話で起きたこと、テレビで起きたことと同じことが自動車の世界でも起こります。

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