いい会社というのは応援者が多いものです。業者の人を大切にすることは、結局、自分の会社にとって見えない資産として貯まっていきます。

 自分の会社を応援してくれる人が増えていく。自分の会社にかかわりのある人たちに、「バグジーはもっと繁盛してほしい」と思っていただける。その好意自体が見えない資産になります。

 現場にいるスタッフもこの気持ちを忘れないように、どんな業者さんとお付き合いがあるのか、一度リストアップするといいかもしれません。ちょっと会社が大きくて、店が何軒かあると、それぞれの店でかかわりのある業者さんというのが少しずつ違ってくることがあります。

取引先をリストアップして、礼を尽くす仕組みをつくる

 そのとき、単純に「会社に来る人はみんな大切にしなさい」と言っているだけでは、なかなか社員には浸透しないかもしれません。きちんとリストアップして、その業者さんとどういう関係かも含めてスタッフ全員に知っておいてもらう。会社の仕組みとしてリストをつくるのが良いと思います。

 宅配便の人が来たときに「お疲れさまです、暑いのにすみません」とか、「暑いのに大変ですね、ありがとうございます」と言ったら、宅配便の人も「あそこだけはなんとなく丁寧に持って行きたいな」とか「最初に持って行ってあげようかな」という気持ちになるのではないでしょうか。そういう、かかわりのある人たちの好意を集められるのが、いい会社の条件だとボクは思います。

 「バグジーってどう?」という話になったとき、「いい会社だよ」と言われるのと、「みんないい会社だと言うけど、業者には冷たいよ」と言われるのとでは大違いです。人の口に戸は立てられません。業者さんたちは、自分の会社にとって見えない営業マンみたいなものでもあるわけです。

 自分の会社にかかわりのある人たちに敬意を表するということは、ぜひ掘り下げて考えてみてほしいと思います。

(この記事は日経BP社『経営者には、幸せにするべき5人の人がいる』を基に再編集しました。構成:菅野 武 編集:日経トップリーダー

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