居酒屋運営の楽コーポレーション(東京・世田谷)を率いる宇野隆史社長。最近は韓国、台湾、スリランカなど海外出身のスタッフが増えてきた。日本語がうまく話せなくても、お客さんを引きつける個性は十分出せる。日本人スタッフより有利な面も多いと話す。

 最近、うちのアルバイトに応募してくる子たちには、日本人だけでなく外国人も多い。韓国、台湾、スリランカなど、色々な国・地域の子たちが応募してくる。周りの店を見ていると、言葉ができない外国人アルバイトの子には皿洗いみたいな接客をしないバックヤードの仕事ばかり任せている店が目に付くけど、オレはそれ、大間違いだと思う。もったいないと思うんだよね。

 だってさ。言葉ができないのは、その子の個性でしょ。だったら、日本人のスタッフと同じように話せなくてもいいわけじゃない。接客なんか、その子の個性が生きる日本語が、ほんの少し分かっていればいい。無理やり接客用の日本語なんか教えちゃだめだと思うんだよね。なんたって、外国人というだけでお客さんは興味を持ってくれたりする。

 接客はさ、「いらっしゃいませ~」ってスリランカの言葉で言って、「これ、スリランカで『いらっしゃいませ』の意味です」というぐらいの内容の話ができれば、お客さんは楽しい。「今日覚えた言葉で~す」って、お客さんにその言葉を披露できれば、それだけでお客さんとのコミュニケーションになる。日本人だったら、「お客さんと何を話していいか分からない」なんて子も多いけど、そんな苦労がないんだよね。

次から次へと独立し、アイデア満載の店を開店するOBたちが、楽コーポレーションの活力源の一つ。上はOBの一人、長尾一寿氏(手前右)が今年1月に仙台市に開店した新店「夜ノ焼魚 ちょーちょむすび」。炭火焼きの魚を看板メニューに、早くも大繁盛店に