3.バトンの渡し方で「雰囲気の良さ」が伝わる

 最後の評価項目として村尾氏が注目したのは、プレゼンそのものではなく、次のメンバーに引き継ぐ際のスムーズさだ。

「これは実は、セイフルが上手だったんです」と今回はセイフルが勝利。

「電巧社は、さすがに経験を積んできただけあって、プレゼンには非常に成長が見られました。特に、『電気のコンシェルジュ』『ハイブリッド商社』『シゴトでアソベ!』など、独自のキーワードがよく利いていました。言葉のオリジナリティーはすごく大事で、『皆で笑顔で幸せになりましょう』というようなふわっとした言葉より断然印象に残ります。

 ただ、一人ひとりのプレゼンは良かったけれど、バトンの受け渡しまでは練習できていなかったようですね」と村尾氏は指摘する。

コンビでのプレゼンはインパクトあり

 プレゼンの次のメンバーへの受け渡しは走るリレーと同じで、個人練習だけでなく、バトントスの練習も必要なのだ。このトスがうまくいけば、リレーチームが速くなるのと同じで、プレゼンも上手に見えるという。

 バトンを渡す際のコツは、「次は〇〇部門の〇〇から説明します」などと、きちんと次の人がプレゼンをしやすいように切り替えをしてあげること。これがセイフルはしっかりできており、会社の雰囲気の良さが伝わったと村尾氏は評価した。

 最後に、今回のプレゼンで特徴的だったのは、各部署1人ずつがプレゼンするソロ形式(セイフル)と、2人ずつでプレゼンするコンビ形式(電巧社)の違いだ。

 ソロ形式で発表する会社が多いため、コンビ形式の発表はインパクトがある。さらに「仲の良さ」が学生に伝わることが良いと村尾氏は言う。「練習して本番に臨むので、良い関係性がプレゼンからにじみ出るんです。どれだけ言葉で『うちの会社はみんな仲がいいんですよ』と言うより何倍も伝わります」(村尾氏)。各部署から2人選抜する余力のある企業は、ぜひ挑戦してみてほしい。

 今回のプレゼンバトルは、1勝1敗1引き分けでという好勝負となった。互いに良い点、悪い点を客観的に受け止めた2社の、今後の採用活動に期待したい。

今回は、採用に長年注力してきた電巧社と、すごい採用プロジェクトに初挑戦のセイフルとのプレゼンの手合わせだったが、どちらも長所が強調された好勝負だった

(構成:尾越まり恵、編集:日経BP総研 中堅・中小企業ラボ)

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