暑い日にうれしいビールの出し方

 個人店ならビールはさ、猛暑が続くこの季節、オーダーをもらう前、おしぼりを出すと同時に「キンキンの生ビール用意しときました!」って出しちゃったっていい。だってさ、お客さんが生ビールを一番飲みたいのは、汗だくで外から店に入ってきたその瞬間なんだよね。店の中は冷房が効いているから、メニューを見始めた頃にはすっと汗が引いちゃっている。「いや、オレはビールじゃないよ」って言われたら、それはそのとき。せっかくこれだけ暑いんだから、利用しなきゃもったいない。

夏の暑い日は「今日は何飲みますか」なんて聞くより先にまずビールを出すほうが、お客の気持ちに応えられる接客という(写真はイメージ)
夏の暑い日は「今日は何飲みますか」なんて聞くより先にまずビールを出すほうが、お客の気持ちに応えられる接客という(写真はイメージ)

 自分がこれをやられたらうれしいよな、と思うサービスをストレートにお客さんに試せるのが個人店の強み。チェーン店でオーダーする前にビールを出されたら、「注文していないものを出すなんて、ルール違反でしょ」って気持ちになってしまう。小さな店で店主の顔が見えるからこそ、「暑かったですね~。まずはビール、もう持ってきちゃいました」って言ってうれしいと思ってもらえるわけでしょ。個人店は、外食チェーンの店ではできないことがどんどんできて、それを繁盛に結び付けられる。オレはそう思うんだ。

(構成:大塚千春、編集:日経トップリーダー

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