最後は村尾氏の講評だ。

 「全体を通して、好感の持てる良い会社だと思った。社員が働きやすいように改善の取り組みも盛り込まれていたのが良かった。すごく立派な働き方改革を実行していなくても構わない。会社がきちんと関心を持ち、取り組もうとしている姿勢を学生たちに見せることが大事」と伝えた。また、話の順番として、総務が最後だったが、会社全体の話は最初に持ってきたほうがよいだろうと伝えた。

 プレゼンのスライドについては、「『カッコいい建物』『カッコいい会議』など『カッコいい』を連発するなら、スライドもカッコよくないといけないが、ちゃんとカッコよかった」と褒めたうえで、「写真と文字を1枚のスライドに入れてしまうと、どうしても写真が小さくなる。スライドは紙で配るわけではないので、何枚使ってもいい。写真はできるだけ大きく使って、写っている人の表情まで見せたほうがいい」とアドバイスした。

 プレゼンの身振り手振りについては、例えば「4つの……があります」と話すときに指で4を指し示すなど、もう少しジェスチャーを入れるといい、と伝えた。

欲しい人材像を考えるとき、自分を顧みた

 また、質疑応答のとき普通は、スクリーンには1つのスライド画面がずっと映し出されることになる。そのときに、ラックスが自慢できるトップ5「ISO取得率、女性の比率、平均年齢」などを、実際の数値も含めて表示すると、単純な質問は出なくなると独自のテクニックを伝授した。

 村尾氏の講評を受け、山田社長は、「これまでは、もやもやした状態で人材募集をしていた。今回、各部署からメンバーを集めてリクルートチームをつくることで、各部署がどのような人材が欲しいのかを真剣に考えた。また、そのときに、では自分たちはどうなのか、ということに立ち返ることができた」と話した。

ラックスでは、山田社長(左から2人目)もリクルートチームに参加。各部門の若手と採用力アップに挑んだ。欲しい人材像を明確化する過程で、自分たちの会社、自分たちを見つめ直すこともできたという

 さらに、このプロジェクトがきっかけで、これまで社員が山田社長のことを「社長」と呼んでいたのをやめ、「山田さん」と呼んでもらうことしたという山田社長は「社員が皆、社長になったつもりで、プロジェクトに参加してほしい。社長と社員の距離をなくしたい」と考えたためだ。「この活動には多くの気付きがあり、成果を実感している」と山田社長は満足しているようだった。

 自社を見つめ、真剣に人材採用に取り組み始めたラックス。どんな新しい“夢追い超人”が加わるのか、今後の採用活動が楽しみだ。

(次回テーマは「学生向けプレゼンバトル」構成:尾越まり恵、編集:日経BP総研 中堅・中小企業ラボ)

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