私は「面倒くさいこと」がかなり苦手で、並ばないと入れない店にはまず行きませんし、ショートカットできる手段があるなら、多少費用がかかっても、そちらを選択します。

 仕事に関してはどんなことも面倒だとは全く思いませんが、やはり、どれだけ効率的に進められるか、どれだけ効果的かつスピーディーに回る仕組みをつくるか、ということに喜びに感じる性格です。

 最近、マーケティングの世界では「自動化」が話題になっています。正式には「マーケティング・オートメーション」。これはまさに、私好みです。いえ、私の趣味などどうでもいいのです。

 これは企業にとって、従来のマーケティング戦略を大きく変えるものといえます。マーケティング担当者を置いていなかったり、そもそも営業担当者もゼロという中小・ベンチャー企業でも、大企業と伍して戦える、効果的なマーケティングが実践できるからです。

 今回は、分かっているようで、実はあまり分かっている人が少ない、マーケティング・オートメーションを考えます。

マーケティング・オートメーションの時代が始まった

ありがちな営業部長の弁解

 では具体的に、自動化がどんなシチュエーションで有効になるかを考えましょう。まずは、こんな会話をしている企業の場合。

社長「もはや、画一的な攻め方で勝てる時代ではない。一社一社の状況に合ったマーケティング戦略を進めるように!」

営業部長「かしこまりました。各営業担当者には訪問回数を増やさせます。接触回数を増やせば、顧客企業の要望も深く理解できるでしょう」

社長「訪問回数を増やさないと一社一社の情報を得られないのか?」