今年はどうなるの?

 さぁ、来年の箱根駅伝。どこが観どころですか? とよく聞かれます。青山学院大学4連覇なるか?! それを止めるのは出雲駅伝優勝の東海大学か、全日本大学駅伝優勝の神奈川大学か? というのが下馬評ですが、正直、EKIDEN Newsのメンバーの誰にもわかりません。

 どんなに予想をしても、突然、風邪をひいて体調を壊すこともあるし、箱根駅伝メンバーに入るための学内選考に残るためにがんばって怪我をする選手もいれば、その学内選考で力をつかいきってしまい、スタートラインに立ったときはボロボロになっている選手など、さまざまなのです。

 ただ、ひとつだけ言えるのは、「今度の箱根駅伝ほど決め手にかける大会はない」 ということ。ミスさえなければ、どの大学にもチャンスがある。そんな年なのです。

大会前の恒例「監督バトルトーク」。3連覇中の青山学院大学・原晋監督が語る「ハーモニー大作戦」とは?
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日テレの放送技術がすごい

 「正月はさ、テレビをずっとつけっぱなしにしてるから、箱根駅伝は視聴率がいいんだよ」。確かにそうなんですけど、箱根駅伝で活躍した知名度もある実業団選手が走るはずなのにもかかわらず、元日にTBSで行われているニューイヤー駅伝は12.7%。つけっぱなしだけじゃ、27.8%という数字はとれないはず。

 ずーっと箱根駅伝の録画を観続けて気づいたことがあります。それは「どこから観ても、現在の状況がわかるようになっている」ということ。1区間が20km、1時間以上かかる箱根駅伝では中継所以外に、1区間につき数カ所ある固定中継ポイント、そして独自計測システムによって、先頭からの順位とタイム差がすぐに把握できる。だから、スタートから観なくても、途中うつらうつらしても、すぐにレースに入れ、どこからでも楽しめるようになっているのです。

 そして、それぞれの区間が舞台となるように景色を切り取る「大いなるマンネリ」ともいえる51カ所の中継ポイントでのカメラワーク。特に都心を走る1区は、正月早朝ならではの光が反射することによって、いつも自分たちが観ているものとは違った東京が次々と現れてきます。ぼくが好きなのは、スタート直後、皇居側から東京駅丸の内口を狙うポイント。東京駅からの逆光の中、ランナーが浮かび上がる姿は何度観ても鳥肌がたちます。

皇居・東京駅付近の雰囲気をお伝えすべく、西本、走っております
皇居・東京駅付近の雰囲気をお伝えすべく、西本、走っております

 5km地点の田町駅付近にある、三菱自動車本社前の大きなカーブ、品川駅の新八ツ山橋のカーブもオススメです。なぜ、カーブをオススメするかというと、直線だと、あっという間に過ぎていく選手も、カーブならじっくりと観察ができるから。日本テレビの固定カメラ位置は「大きなカーブ」がポイントとなっていることも覚えておきたいところです。

 そして、ぜひオンエアでもチェックしてもらいたい絶妙なカメラワークが、山登りの5区。ここから山に入るぞ! という合図のような函嶺洞門(かんれいどうもん) 付近、早川を背景にした見事なクレーン映像はお見逃しなく。

いざ山へ!早川付近の映像は必見
いざ山へ!早川付近の映像は必見
クレーンカメラが大活躍します
クレーンカメラが大活躍します
箱根の山はこんな感じ。西本、ひたすら登っております
箱根の山はこんな感じ。西本、ひたすら登っております
登り切り、テープを切るイメージで。ここが復路のスタート地点になります
登り切り、テープを切るイメージで。ここが復路のスタート地点になります

 今回の中継規模は、テレビカメラ82台・移動中継車2台・移動バイク4台・固定中継車13台・ヘリコプター2機・中継スタッフ約1000人というとてつもない規模の機材、スタッフを投入。聞くところによると、年末にダウンタウンの「絶対に笑ってはいけない」シリーズのために集められたカメラが、収録終了後は全て箱根駅伝に投入されるのだとか。

 試合当日のテレビ中継の規模がものすごいだけではありません。EKIDEN Newsメンバーも数々の試合会場に出向いていますが、どんな会場でも出会う人たちが、日本テレビのクルー。彼らは試合会場だけでなく、合宿にも帯同。1月2~3日の箱根駅伝生放送に向けて1年間、徹底的に取材しているのです。

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