東京マラソンには「世界新記録ペース」「日本新記録ペース」「サブ10ペース」と、併せて3つのペースメーカーがつきますが、設楽選手は距離やスピードが異なるレースで「VAPORFLY 4%」を履き続けることによって、あらゆるスピードに対応できるように準備してきているようなのです。
つまり、半年以上かけて「VAPORFLY 4%」に走りを順応させてきたように思えるのです。
これはどういうことかというと、無難にペースメーカーについて淡々とタイムを刻む走りではなく、ペースメーカーが外れる30km以降も外国人招待選手らが繰り出すスピードの上げ下げによる揺さぶりにも対応しようという戦略が読み取れるのです。
つまり、設楽悠太は日本記録を狙うだけでなく、東京マラソンで勝負をしようとしている、と。
その考えにいたった時、じんわり涙がにじみましたよ。
35kmの落とし穴は応援で塞ごう
マラソンという競技はどんなに準備をしてきても、天候やコンディションによって記録は左右されるもの。設楽選手のチャレンジが失敗することもありえます。ぼくにできることは、設楽選手を応援することくらいしかありません。そこで、どこで応援すれば設楽選手の力になれるか考えました。
コースをみると、1つのポイントが浮かび上がりました。36km、品川付近です。
マラソンは30km以降からきつくなる。そのことはみなさんご存じだと思います。
東京マラソンのコースをじっくりみると、35km過ぎに品川駅前あたりで折り返しがあります。この折り返しでスピードがいったんゼロになり、もう1回、トップスピードに上げる必要があるのです。
昨年からコースが変わり、「高速コース」といわれはじめた東京マラソンですが、唯一の落とし穴が、この折り返しだったのです。
ということで、わたくし、折り返し地点から36kmの間に陣地をもうけて、友達を集め、設楽選手を熱烈に応援することにいたしましたよ。
参考までに、こんな感じで応援しております。

(編集担当S)目印は、脚立をもった金髪。今は写真よりもっとプラチナブロンドですね。
あっ。設楽選手だけでなく、全てのランナーを応援しますよ。
(編集担当S)奥様も走られるんですよね?
そう、実はうちの妻も走るので、設楽選手だけ応援して帰るわけにはいかないのです(笑)。
東京マラソン、コースがお近くの方は、設楽選手とその足元にもご注目ください。
■写真提供:EKIDEN News
(次回に続く)
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