
「NIKE REACT」・・・
「ランをどこまでも楽しくする 新感覚クッション搭載」
いやいや、ぼくが履きたかったのは、NIKEが2時間切りを目指して開発した伝説的イベント、あの「Breaking2」で使われたシューズなのに。

むむむ。「VAPORFLY Elite」じゃないのね。ガチでシリアスなモデルを期待していたぼくでしたが、でも、これがよかったのです。
そう、この「NIKE REACT」。NIKEのイノベーションの象徴ともいえる厚底シューズ。
「VAPORFLY Elite」はトップランナーだけが味わえるイノベーションでしたが、この「NIKE REACT」は誰しもが味わえるNIKEのイノベーションシューズだったのです。たぶん、この年末年始、「NIKE厚底シューズを履いてみたい」と思ったあらゆる人にオススメできるシューズかもしれません。
「つい小走りしたくなっちゃう」
ざっと紹介すると「NIKE REACT」、こんなシューズなんです。
- 厚底ではあるが、「VAPORFLY」や「ZOOM FLY」とは別物である
- クッション素材の定番であるEVA素材を進化させたものではなく、3年かけて全く新しい反発素材リアクトフォームを開発した
- リアクトフォームはそもそもマラソン向けでなく、バスケットボール向けに開発したものである
- 軽さと耐久性、反発性とクッション性という相反課題を解決したソールであること
- かかとのホールド感がしっかりしているから、初心者だけでなく、それなりに走っているランナーも満足できる走り心地
周りにいるスポーツメディア関係者は、「このシューズはサブ4向けだな」とか、「あのシューズに履き味が似ている」などと話していますが、それは単にスポーツ店の店頭での置き場所の話であって、この「NIKE REACT」は、走力とかジャンルとかを飛び越した、そのどれも当てはまらない、全く新しいシューズ。
「走るって気持ち良い」というジャンルを生み出したようなのです。
そのためか、NIKEジャパンさんの説明も、ちょっとピンと来ない印象でありました。だって、新しい考えのシューズですから、本国の売り文句を直訳しただけだと伝わらないですよね。
ぼくが感じたところでは、これまでシリアスに走り続けてきて、ちょっと走ることに飽きてきた人にとっては、いつものトレーニングとは違ったランニングを楽しめるもの。そして、これまで走ってなかった人にとっては、子どものころ「きもちよーく走ったこと」を思い出させるような感覚。そんなシューズなのです。
つまり、競技でもなく、ジョギングでもなく、「履くと、つい小走りしたくなっちゃう」というような、走ることを苦じゃなく、心地よく感じるという新しいカテゴリーをNIKEが生み出したイノベーションだったのです。
この「NIKE REACT」は、東京マラソンの2日前に販売。NIKE、絶妙だな、と思いましたよ。
つまり、東京マラソンを観て、「わたしも走ってみたいわ」と思った方が最初に手にとるシューズとして、最適なシューズだったのです。
と、ここで話は終わりません。
その東京マラソン、またしてもNIKEの厚底に注目だからです。
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