さて、年末年始から、NIKEの厚底シューズの話題が盛り上がったせいか(不倫記事でおなじみ、文春オンラインでは、小室哲哉さんの記事の次に読まれたそうですから、驚きです)草の根オンラインメディア、EKIDEN News宛にも、NIKEから取材案内が届きました。

 取材案内のタイトルにはこうあります。

ナイキの最先端イノベーションを搭載した
クッション性と反発性をあわせもつ新たなランニングシューズ
新プロダクト発表会&トライアル ご取材案内

 これを読んで、ぼくはピーンときました。あれだ、あれに違いないと。

「Eliteに違いない!」

 実は「VAPORFLY 4%」のさらに上位モデルで、フルマラソン2時間切りのために世界でも一握りのトップ選手にしか履くことが許されなかった「VAPORFLY Elite」というモデルがあります。

NIKEの厚底シューズの最高峰、フルマラソン2時間切りのために、世界でも一握りのトップ選手にしか履くことが許されなかった「VAPORFLY Elite」
NIKEの厚底シューズの最高峰、フルマラソン2時間切りのために、世界でも一握りのトップ選手にしか履くことが許されなかった「VAPORFLY Elite」

 2月の東京マラソン、4月のロンドンマラソンといったワールドマラソンメジャーズでNIKEがPRするために、一般向けにも販売するんじゃないかと、マニアの間で囁かれていたモデルです。

 こういう取材案内には全く興味がない我々、EKIDEN Newsなのでありますが(ただの駅伝オタクなので、現場で浮くからです)、取材申し込みフォームには「会場内で走るため、靴のサイズを明記の上、お申込ください」とあります。

 これは「VAPORFLY Elite」を履く機会だ! そうに違いない! これは行かねば!」と即、申し込みましたよ。しかも、「VAPORFLY Elite」の履き味を思いっきり味わうために、アップをかねて走って会場入り。

 (編集担当S)ちなみに、どのくらい走ったんですか?

 15kmくらい?

 (編集担当S)気合すごいな(笑)。

NIKEの新シューズ発表会の会場は、トラックを模しておりました
NIKEの新シューズ発表会の会場は、トラックを模しておりました

 会場はトラックを模した仕様、そして、ランニングの服装に着替えるための更衣室も準備されて、期待は高まります。

 だが、しかし。

 それが大きな間違いであったことに気づくのです。

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