大賞の本命は「忖度」、でも受賞者は…

 インパクトが弱いといえば、今年の「トレンド&ヒット」のジャンルもそう。昨年は「ポケモンGO」「君の名は。」「シン・ゴジラ」などのタイトルや「民泊」など、これが新語・流行語なのかどうかのツッコミは置いておくとしても、誰もが知っているノミネートが多かった。

 一方、今年は、ノミネートされたヒットタイトルといっても「けものフレンズ」とか「うんこ漢字ドリル」あたり。SNSに写真を上げるときインパクトが強いモノや景色を指す「インスタ映え」は、ちょっと困ったブームと思っている人も多いし、「ハンドスピナー」や「AIスピーカー」などの商品モノも、誰もが欲しいと思う大ヒットにはなっていないと思う。

 「スポーツ&芸能」のジャンルでも、不倫騒動が席巻して「センテンススプリング」など、どこへ行っても耳にした面白い言葉が多数生まれた昨年と比べると、ブルゾンちえみの「35億」とか、藤井聡太クンの「藤井フィーバー」では、弱すぎだーろー!

 ま、人を楽しませることが仕事の芸人やエンタメタイトルより、政治絡みで偶然生まれた言葉のほうがよっぽど面白いっていうのも、それはそれで問題だけど、このへんで12月1日に発表される今年の受賞語を勝手に予想しようと思う。

 毎年ハズれるが、大賞の本命は、外国人通訳を困らせるほどドメスティックな心の動きながら、日本人なら誰もが知らず知らずにやっていたことを気付かせてくれたことを評価して「忖度」に一票。ただし、この言葉が大賞になると、受賞者が悩ましいことこの上ない。

 最初に広めた森友学園の籠池泰典前理事長は、いまだ拘留中の身だし、国会の証人喚問も実現していない安倍昭恵夫人が、流行語大賞授賞式には登場なんてことは、さすがにありえない。となると、受賞者を呼びやすく、無難で暗くないことから、「35億」を対抗で!