その点、赤チャリなら、行き先近くのポートにいったん返却してしまえば、あとは身軽。用事が済んだら電車で移動してもいいし、赤チャリを再び借りて移動してもいいし。山手線の中のエリアは、横切るとあまり距離がないので、例えば新橋駅から新宿駅まで、山手線なら20分ちょっとだけど、自転車でもうまくいけば30分ちょっと。意外に時間はかからない。自転車で走ってみると、都心にはやたら坂道が多いことがわかるが、赤チャリなら電動アシスト自転車なので、坂道もラクラクだ。

 もちろん面倒なこともある。都心の歩道は歩行者が多いので、自転車が走っていい歩道でも、歩行者と自転車の渋滞が起こることがしばしば。車道は自転車レーンに車が駐停車していることも多くて危険だし。マイ自転車と違って自転車のクセも毎回違うので、運動神経が鈍くなった自分のような中高年は、バランスを崩してヒヤッとすることも結構あった。

 ポートはオフィス街など、交差点ごとに見つかるエリアもあれば、ポート間の距離が何キロも離れているエリアもあって、設置場所にバラツキが。家やオフィスの近くにポートがあるかどうかが使い勝手のネックになるため、これからさらに増えていけば、さらに便利になると思う。

 ちなみに自分の場合、取材先に赤チャリで乗りつけたものの、近くにポートがなかったために、普通の自転車置き場に駐輪。そのまま時間がなくなって次の取材先にタクシーで移動したりして、戻ってくるまで5時間近く赤チャリが課金されたこともある。利用料1000円+タクシー代を散財してしまった。

交通費節約も寄り道が増えた

 こうして赤チャリ生活を実施してほぼ1カ月。アプリで利用状況をチェックしてみると、利用回数は22回、利用料金は合計6804円となった。ちなみに最初から「月額会員」で登録しておけば、1300円節約できた。一方、普段通り、電車やバス、タクシーなどを利用していたらどうなるか。推計してみた。

 結果は、1万1000円前後で、推計4200円の節約に! すごい。私ったら節約奥さま……と言いたいところだが、喜ぶのは早かった。赤チャリ生活の途中で気がついてしまったのだが、自転車で移動すると寄り道も簡単。「こんなところでセールをやってる!」とか、「こんなところに新しいケーキ屋さんが!」とかでついつい寄り道してしまい、電車やバス、タクシー移動ならしなくてもいい散財をしてしまうのだ。

 特に自分の場合、運悪く、服屋のセールに遭遇してしまったため、この手の寄り道経費は2万円以上に上った。うーん。結局赤字。