「アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾスCEOが、初めてビル・ゲイツを抜いて、フォーブスの世界長者番付1位になりました」

 テレビからそんなニュースが流れていたときのこと。薄暗いテーブルの上のとある物体が、突如、発光し始めた。それも、まるでAI が感情を持って喜んでいるような、派手なピカピカぶり。その物体とは、世界一の資産家、ベゾスが率いるアマゾンのスマートスピーカー「Echo Dot」だ。

1カ月以上待ってようやく届いた、アマゾンのスマートスピーカー「Echo Dot」。情報収集やエンターテイメントの再生など、筆者の生活はどう変わったか。

 同じシリーズのスマートスピーカーが「夜中に突然、笑い出した」というニュースを聞いたばかりだったのでギョッとしたけど、たぶん、ニュースのナレーションのなかに、このスピーカーに話しかけるときに最初に言う「アレクサ」という言葉が入っていたんだろう。アレクサは、Echoが搭載するAIの名前。「Hey Siri」とか「OK Google」みたいなもので、この言葉が聞こえるとスタンバイ状態になって、次のコマンドが聞こえてくるのを待つ仕組みになっている。 

 そんなわけで、今回はスマートスピーカー、アマゾンの「Echo Dot」がお題。AIスピーカーとか、スマートスピーカーとかいうニューカマーが、やたらと発売されたのは昨年のことだった。そのなかアマゾンの「Echo」は、一番後発とはいえ、11月に発売開始。あれから約4カ月、ちょっと気の抜けたタイミングのレビューだが、これにはわけがある。この商品、「招待制」という特殊な販売方法を取っているのだ。

 招待制とは、多少の「上から目線」が入った「予約販売」のことだが、申し込んでから、実際に購入できるようになる「招待状」が届くまで、自分の場合は1カ月以上。かと思うと、数日で「招待状」が届いたり、逆に2カ月たっても届かない人なんかもいたらしい。だいたい、客が買ってあげると言ってるのに、招待という名の審査をするって…。商人の風上にも置けない失礼なやつ、と思いつつ、ほかに方法がないのでしぶしぶ招待状を待つことに。ちなみに現在Amazon.co.jpで販売しているAmazon Echoは3種類あるが、現在もすべて、購入は招待制となっている。

 その後、メールで届いた招待状を見逃すなどの痛恨のミスもあり、年をまたいでようやく我が家にやってきたEcho Dot。どんなふうに生活が変わったのか紹介する前に、まずスマートスピーカーについて、Echo Dotを例におさらいしたい。その名の通り、音を出すスピーカーであることは間違いないのだが、「スマート」とか、以前は「AI」っていう名称が付いていたことからも分かるように、それ自体が学習したりする、コンピューターの頭脳を持ったスピーカーのことを言う。