期待のAIはレベル3の自動運転車

 例えば大きな進歩がありそうなのが、自動運転車。何か起こったとき、システム(自動車メーカー)がすべての責任を負う完全自動運転車には法整備など色んなハードルが残っているので、自分がよぼよぼのおばあさんになったころ、ギリギリ運転できるかどうかくらい先な気もするが…。いや、もうそのころには「運転する」っていう言葉も死語になっているのだろう。

 責任は人側にあるとしても、AIが華麗な運転テクを発揮する場面はどんどん増えて、たとえば2017年には、レベル3の自動運転車がいよいよ実用化されると噂されている。自動運転車のレベル分けには、今のところ0から4まであって、大ざっぱにいうと「レベル1」は自動ブレーキや自動ハンドルなどの単品機能をシステム(つまりAI)にやってもらうもの、「レベル2」はブレーキ、ハンドル操作などの操作を複数組み合わせてやってもらうもの、「レベル3」は「運転」と呼ばれるほとんどの操作をシステムにやってもらうものをいう。

 じゃあ、レベル3は自動運転じゃん?と思いきや、これが違うんだな。しつこいのだけど、責任はやっぱり運転者にあり、そのためシステムに何かあったときは人がとっさに手を出せるように、ハンドルに常に手を置いておくなど、運転の準備をしておかなくてはいけない。

 ちなみに自分はレベル2相当として2016年に登場した「新型セレナ」(日産自動車)で、AIのドライブテクを体験させてもらったことがある。それにしても「プロパイロット」と呼ばれる運転支援機能は運転がうまい。例えば自分が何度か汗びっしょりで運転したことがあるクネクネカーブが続く高速道路でハンドルの手を緩めても、涼しい顔で安定のステアリング。アクセルとブレーキ支援で車間もきっちり設定通りにキープするなど、すでに私より運転テクはずっと上で、その後しばらく、AIなしの丸腰で高速道路を運転するのがかえって恐ろしくなった。

 運転の主役はあくまで自分としても、「レベル3」となれば、加えて車線変更などもやってくれるようになるとか。実は2016年中にもレベル3実用化の噂はあったけど、実現に至らず。2017年は今年こそという意味で、「2017年はAI元年」命名の重要なバックグラウンドになっている。

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