重要な仕事は人間よりAIにお願い!

 と、告白してさっぱりしたところで、電子書籍以外の「2017年のなんとか元年」について紹介したい。とくにここ数年は、「なんとか元年」の当たり年が続き、「インバウンドビジネス元年」「VR(バーチャルリアリティ)元年」「AR(拡張現実)元年」「ドローン元年」「仮想通貨元年」など、大物元年が相次いでいる。

 そして2017年物としてよく見かけるのが、「AI(人工知能)元年」というやつだ。チェスや将棋などで人を負かしたり、ユーザーの質問に答えたり、時には話し相手をしてくれたり、人の好みを解析して興味あるニュースを配信してくれたり、はたまたくまなく床を掃除したり。

 AIはすでに私の身の回りでもよく働いていて、ネットとつながる家電などに使われる技術「IoT」が普及した2014年頃には、「AI元年」という言葉もちらほら見かけるようになった。「何を今さら」感もあるにはあるのだが、どうやらこれはスカではないみたい。ゲームやおしゃべりなどのエンタメ分野や広告配信など、まあ、言ってみれば責任のないバイト仕事みたいなことができるAIはすでに爆発的に普及しているが、人の命に関わる仕事など、何かあったときに責任を負わされるような重要な仕事を任されるAIは身近にそうはたくさんなかった。

 今後はそう遠くない将来、医療や運転など、失敗が許されない責任重大な仕事ほど、ミスを最小限に抑えられるAI搭載のロボットが請け負うようになるとの説もある。テレビドラマ「ドクターX」の大門未知子が「私、失敗しないので」なんてうそぶいても、「A LIFE」の沖田先生が「絶対に救うから」とかっこつけて言っても、「せっかくですが私の手術はロボットでお願いします」なんて言われる時代が、もうすぐ来るという人もいる。

 2017年は、AIがバイト仕事を脱して、そうした責任あるミッションを任される年の始まり。そんな意味での「2017年はAI元年」なのだ。

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