ミラクルお嬢さん起業家の秘密が分からない…

 奇跡のゆるふわ起業家はいかにして成功したか。そんな新機軸の女性起業家ドラマとして注目していたが、期待した私がバカだった。スタートから3カ月、ドラマの折り返し地点を過ぎた今も、「なんか…なんかな…」ばっかりではっきりしないすみれちゃんのどんくささだけが目立って、ミラクルお嬢さん起業家の秘密がさっぱり分からないんですけど。

 まず変なのは、時代配分だ。「べっぴんさん」のすみれちゃんが結婚するのは第9話。幼少期から女学校時代の描写はそれまでのわずか8回でまとめちゃったわけで。参考までに「あさが来た」のあさが、新次郎さんと結婚するのは第13話で、「とと姉ちゃん」の常子が女学校を卒業してタイピストになるのは第47話だもの。特に「べっぴんさん」の場合は、すみれちゃんの育った戦前のお金持ち家庭の様子とか、子供服ブランド創業のきっかけになった4人のお友達関係とかは、ストーリーのキモ。

 すみれちゃんの子供服ブランド「キアリス」は、創業メンバー4人の頭文字を取って名付けたりとか、「女学校じゃないんだから、社員同士は名前で呼ばないように」と夫たちに怒られたりとか、お嬢さん起業のお花畑ぶりを描くんだったら、そのバックグラウンドはもっと何倍も時間をかけて描写してもバチは当たらないだろうに。