ダイエットすると老けて見える

 それ以上にアンチエイジングの立場からみると、血糖値やコレステロール値を下げるために食事量を制限すると、栄養不足となって老けて見えることが多いし、臓器へのダメージも大きい。

 特に高齢者は食事量を減らしてのダイエットはすべきでないという臨床感覚を抱くようになった。ショーシャ先生も食べる量を減らすより、食べても太らなかった若い頃の代謝をサプリメントを使って取り戻すことや、食べる順番や時間帯を工夫してダイエットする方法を推奨している。これが気に入って、彼に弟子入りしたくらいだ。

 ショーシャ先生が食べてはいけないと考えるのは、特定の食品ではなく、アレルギーを引き起こすような、個人の体質に合わないものだ。アレルギーというと、じんましんやショック症状のような急性型のものだけでなく、体の酸化を何日間か引き起こす慢性型のアレルギーがある。

 それを血液検査で知って、食べるのを避けるよう指導するが、基本的にそれ以外のものは十分に食べ必要な栄養を取るのがショーシャ方式のダイエットだ。

 そのほか私自身、しわを消すためにボツリヌス毒素を使っているし、髪も染めている。

 見た目が若い方が気持ちも若返るからだ。

 男性ホルモンも重要だ。これが足りないと意欲や性欲が低下する。異性に関心がなくなるだけでなく人に関心がなくなるようで、人付き合いがおっくうになってくる。そのほか、記憶力や判断力の低下にもつながることがわかってきた。

 男性ホルモンのレベルを保つためには、その材料であるコレステロールはむしろ高めがいい。また世間でタブー視されがちだが、性的な興奮も重要だ。世界中の先進国の中で、唯一日本だけ一般的なハードコアポルノの流通が合法とされていないが、セックスレスの多さや中高年層の活力のなさにつながっているのではないかと心配してしまう。

 老いとの闘い方は徐々にわかってきている。

 薬やサプリメントを使うことが反則のように思う人が多いが、平均寿命が延びた以上、若々しくいられる時期を延ばさないと老け込んだ「老後」があまりに長くなってしまう。