米国プロスポーツもギャンブル合法化へ

 実際、スポーツ・ベッティングの市場は巨大です。「国連犯罪防止刑事司法会議」によると、裏表合わせて年間3兆ドル(1ドル110円として約330兆円)と推定されています。この数字は、日本のGDPの60%を越える規模です。

 現在、法廷で争っているのはニュージャージー州だけですが、ミシガン州、カリフォルニア州、ミシシッピ州、ニューヨーク州などが、合法化に前向きであることを表明しながら、裁判の行方を注視しています。

 こうした現実を踏まえて、ニュージャージー州の合法化を阻止すべく提訴した北米4大プロスポーツリーグの態度にも変化が生まれています。例えばNBAは、試合中継を見ながらスマートフォンの画面をクリックするだけで簡単に賭けができてしまう現実を踏まえ、賭けの対象となることが高潔性を汚すとして目を背けたり、拒絶したりしても意味がなく、州の監視のもとに合法化して、税金を徴収するのが現実的であるとの公式見解を表明しています。

 また、NHLは北米4大プロスポーツリーグで初めて、ラスベガスをフランチャイズとする球団(ラスベガス・ゴールデンナイツ、新規球団です)を承認しました。NFLも今年に入って、所属球団(オークランド・レイダース)のラスベガス移転を承認しました。これらは、いずれも、現実路線への転換を象徴する出来事といっていいでしょう。

 ギャンブルに対して最も厳格なスタンスだったMLBは、2016年シーズン後のウィンターミーティングにおいて、MLBの試合を対象とした賭けが世界中で行われており、賭けられた金額は6兆円にも上っている現実が報告され、不正監視システムの導入などの検討を開始しています。