2024年の五輪開催地はロサンゼルス!?

 東京の厳しい状況を横目に、今年の9月には2024年のオリンピックの開催地が決定します。ローマ、ボストン、ハンブルグなど有力視されていた都市は、お金がかかり過ぎるからという理由で次々に撤退。そうしたなか、本稿執筆時点で残っているのは、パリ、ブダペスト、ロサンゼルスの3都市です。私の予想では、ロスの3度目の開催になると思います。

 まずパリは、財政難とテロへの懸念があって、本当に9月の最終選考まで残るのかどうか。ブダペストはハンガリーの首都です。同国は東欧諸国のなかでは経済好調ではあるものの、人口1000万足らずで、1人当たりGDPは2万ドル弱。市民には、「ハンガリーでそんな大それたイベントを本当にできるのか?」との懸念が強く、IOCの眼鏡にかなう開催計画を提案できるのかどうかは微妙です。

 ロサンゼルスは、開催されればパリと同じく3回目になります。前回の1984年は、唯一の立候補都市として五輪の消滅を救ったばかりか、五輪史上初めて黒字を計上しました。大会組織委員会が導入したのは、徹底的な競争原理でした。支出面においては、競技場も選手村も既存の施設を利用し、必要な経費は競争入札。収入面では、聖火リレーや大会マスコットなど、従来はプロモーションのためにコストをかけていたものを、提供権利として一般企業などに販売しました。

 そして、スポンサー権やテレビ放映権は一業種一社だけに独占させることを明示した上で、競争入札としました。これらのビジネスに徹した運営方法は「ロス方式」と呼ばれ、その後の五輪ひいてはスポーツマーケティングのモデルとなるなど、後世に語り継がれる伝説の大会となりました。