シリーズ
青島健太「スポーツ社会学」

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産みの苦しみ、田臥と開花した日本プロバスケ
新設されたプロバスケットボールのBリーグで、日本人初のNBA選手として知られる田臥勇太がキャプテンを務める、栃木ブレックスが初代チャンピオンに輝いた。日本でプロバスケが開花するまで一筋縄ではいかなかったが、田臥がいるタイ…
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復活・上田桃子ゴルファーが見せた“乾いた顔”
女子プロゴルフ・元賞金女王の上田桃子が、先日のブリヂストンレディースオープンの18番ホールでロングパットを見事に決め、3年ぶりの優勝。「今年勝てなかったらゴルフをやめようと思っていた」。この決意を支えた心境から生まれた、…
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3連覇に挑む稀勢の里、不調でも感じさせる品格
初優勝からの3連覇を狙って、横綱・稀勢の里が夏場所に登場した。達成すれば双葉山以来80年ぶりの快挙となる。ただ、先場所で左腕を痛めているため、まだ本来の力強さは感じられない。それでも稀勢の里は、必要以上に語らない。その態…
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“神ってる”じゃダメ、広島・鈴木に4番の自覚
「神ってる」の一言で昨年の流行語大賞をとった広島・鈴木の目標は、「もう“神っている”と言われないこと」。早くもチームを引っ張る自覚をもったプレーがみられている。代わりのきかないリーダーを育てるのは、あらゆる組織で大切な課…
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五輪控え環境整う、プロ転身で通用する条件は?
2020年東京五輪の効果もあり、どんなスポーツでもプロとして活動していける時代になった。もちろんそれは実力次第だが、その競技だけで「飯が食える」環境になったのだ。とは言え、やらなければ消えていく弱肉強食の世界で生き残るた…
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浅田真央の引退が心に響いたわけ
何があってもへこたれない。この閉塞感の漂う今の時代に「浅田真央という存在」が多くの人にとって希望であり、世界への架け橋であり、生き方のテキストだったのだろう。男女を問わず年齢を問わず、多くの人が彼女に関心を寄せてその活躍…
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楽天・今江、2年目の活躍にみる重圧解消術
プロ野球が開幕。各3連戦で連日チャンスを演出したのはロッテから楽天に移籍して2年目を迎える今江年昌内野手だった。1年目は不本意な成績に終わったが、野球を始めた時の楽しくて仕方がない、そんな気持ちを今年は思い出した。
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痛手を負った稀勢の里、優勝の陰に背水の心理戦
春場所千秋楽、新横綱・稀勢の里が見せた執念の相撲は、見る人を熱くさせる感動の戦いぶりだった。13日目の敗戦での痛がり方で、残り2日は休場だろうと誰もが思ったはずだ。あの大怪我を乗り越えて千秋楽で連勝できた背景には、背水の…
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不調の本田圭佑に迫る日本代表・世代交代の荒波
23日深夜のW杯予選・日本対UAE。今回の試合で本田は期待と批判の両方の俎上(そじょう)に載せられていた。そんな本田が何を考えているのか。どんな気持ちで代表に合流するのか。
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WBCでキャッチャー小林が大変身、何があった?
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での侍ジャパンの快進撃に日本中が沸き立っている。快進撃のキーマンは、キャッチャーとしてスタメン出場を続けている小林誠司(巨人)である。しかし、大会前の評価は酷いものだった。
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米メジャーリーグで4球投げない敬遠を導入へ
野球ファンの目が一心にWBCに注がれるなか、メジャーリーグで大きなルール変更が決まった。打者を敬遠する際に、これまでは捕手が立ち上がって打てないゾーンに投手が4球を投げていたのだが、これをやめることにしたのだ。
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カズの50歳現役を支える心のマネジメントとは?
50歳でサッカーJリーグ最年長出場記録を更新した、カズこと三浦知良選手。肉体の限界に挑むだけでなく、本当の意味でカズが放っているメッセージは、「大きな挫折を乗り越えてそれでもサッカーを続ける」その真摯な生き方にこそあるの…
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プロ野球キャンプで料理を出せない選手は論外!
野球選手が「キャンプ」でやるべきことは、飲食店のお店同様、自分たちの良さをしっかりとアピールすることだ。そこで味を磨いているようではもう遅い。自慢のレシピで作る料理で首脳陣を満足させられるかどうかが勝負なのだ。
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相撲のウィンブルドン化に稀勢の里が“待った”
長く続いた大相撲界の「ウィンブルドン現象」にやっと変化が生まれた。19年ぶりに日本出身の横綱が誕生したのだ。第72代横綱・稀勢の里。横綱として、どんな戦いを見せてくれるのか。横綱昇進を決めたときに発した言葉は「相撲は、我…
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スーパーボウルで大逆転、緊張に強い秘訣とは?
史上初の延長戦に突入したスーパーボウルだったが、ペイトリオッツが大逆転でチャンピオンになった。MVPには、トム・ブレイディーが輝いた。緊張する場面で幾多のスーパーパスを決めた、その秘訣はどこにあるのか?
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最年少で卓球日本一、平野美宇の言霊戦法に学ぶ
五輪代表の石川選手を破り、16歳の史上最年少で卓球日本一に輝いた平野美宇選手。石川選手が対応できない、スマッシュのようなレシーブを放てるまでに成長した、その秘密は何だったのでしょうか?
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全豪オープンの錦織、大御所に対し受け身では…
テニスの全豪オープン。日本の錦織圭は4回戦で、長くランキング1位に君臨していたロジャー・フェデラーに破れた。スポーツライターの青島健太氏が現地取材で、その敗因を徹底分析。錦織のメンタル面に問題はなかったか?
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メジャー狙う大谷翔平、WBCで二刀流アピール?
侍ジャパンの一員として、大谷が目指しているのはもちろんWBCでの優勝だろうが、メジャーリーグを目指す彼にとって、この大会が絶好のアピールの場であることも確かだ。メジャーリーグでも二刀流を貫くためには、スケールの大きさを…
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駅伝で無敵の青学、選手は大事な“商品”!?
先の第93回箱根駅伝で完全優勝(往路復路ともに1位)を成し遂げた青山学院大学。その青学陸上競技部を率いているのが原晋監督である。陸上競技部の監督でありながら講演活動にも精を出す。その「姿勢」にこそ、注目を集めるマネジメン…