シリーズ
青島健太「スポーツ社会学」

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村田諒太、世界チャンプにふさわしい名言に唸る
村田諒太選手がアッサム・エンダム選手と再戦し、WBA世界ミドル級のチャンピオンになった。私がスッキリしたのは彼が悲願のベルトを手にしたことにもあるが、それ以上に村田諒太というボクサーが世界チャンピオンにふさわしい人だと思…
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一流アスリート、成功のカギは“受け身”なこと
「選手として大事なことは?」という質問に元フィギュアスケート選手の高橋大輔氏は、「自分で考えて一人でやろうとすると大体うまくいかない。とにかく人に言われたことを大事にする」と答えた。この話に「意外」という思いが強く残った…
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ノーボギーで優勝、宮里プロ絶好調の裏事情
宮里優作プロが、男子ゴルフツアー「ホンマ・ツアーワールド・カップ(10月5~8日)」において、4日間ノーボギーの22アンダーで優勝した。注目したのは、彼が使うクラブを一新したこと。米国でトップ選手が易しいクラブを使ってい…
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2年連続でCS、横浜ラミレス監督の采配とは?
横浜DeNAベイスターズが、2年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。試合では選手の自主性に任せるラミレス監督だが、事前にデータを分析して、活躍の可能性が高い選手を大胆に起用する。それは監督が選手時代から求め…
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早実・清宮選手のプロ入り表明は正解か?
高校野球注目の早稲田実業・清宮幸太郎選手がプロ入りを決断した。先輩の斉藤佑樹投手がコメントを寄せているが、その見解が正論だと思った。自分で決めたことには「覚悟と責任」が生まれる。その思いを抱ける道が、多くの場合「正解」と…
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広島カープの優勝を支えた若手選手の主役意識
9月18日、プロ野球セ・リーグの広島が2年連続の優勝を決めた。特に目を見張るのは若手の活躍。松山竜平、安部友裕、西川龍馬らが堂々とレギュラーを押しのけて暴れまくった。そして、より高い意識を体現しているのが4番を任された鈴…
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日本初の100m9秒台、桐生選手のメンタル管理術
100メートル決勝で東洋大学の桐生祥秀選手が日本人選手としては初の9秒台となる9秒98を叩き出した。高校3年時に10秒01を出していた彼が、大学最後のレースで大仕事をやってのけた。4年間苦しんだ末につかんだ、9秒台で走る…
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W杯出場の日本サッカー、若手起用の強みとは?
日本対オーストラリアのサッカーワールドカップ(W杯)アジア最終予選。オーストラリアに対する初めての勝利は、W杯出場を決める劇的な試合になった。この試合で私の印象に残ったのは、ハリルホジッチ監督が見せた大胆な若手の起用だっ…
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奥原が初の金、バドミントン大躍進の背景とは?
バドミントンの世界選手権で奥原希望選手が、シングルスで男女通じて初となる金メダルを獲得した。バドミントン界では、このところ五輪、世界選手権でのメダル獲得が続いている。背景には、協会が打ち出してきた強化策が徐々に実を結んで…
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理不尽をバネに! ボクサー村田の最強メンタル
WBA世界ミドル級タイトルマッチで、アッサン・エンダムに不可解な判定負けを喫した村田諒太。再戦が約2カ月後の10月22日に両国国技館で行われることになったが、前回の試合翌日に密かに交わした言葉があった。
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スキのない走塁が光る西武、優勝争いに名乗り
3位の埼玉西武ライオンズが13連勝。パ・リーグの優勝争いががぜん面白くなっている。その西武の強さを象徴しているのは、少しでもスキがあれば前の塁に進もうとする走塁が徹底されていることだ。大切なことは、いかなるときも積極性を…
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10失点で炎上、悩むダルビッシュを救ったのは?
7月26日(日本時間27日)のレンジャーズ対マーリンズの一戦。初回から打ち込まれるダルビッシュ。結局この試合は、4回途中まで投げて10失点。プロならどんなレベルの投手でも、これだけの連打を食らうことは滅多にない。もしかし…
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不調のソフトバンク・武田を蘇らせた脱力投法
プロ野球ソフトバンクの武田翔太投手。去年14勝を挙げたピッチャーが今シーズンは不調に苦しんでいたが、7月22日のロッテ戦で快心のピッチング。その秘訣は、脱力をコンセプトに新たな投球フォームにあった。脱力に勝るパワーなし!
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ソフトバンク・柳田、脱不調の鍵はHappy brain
個人成績で圧倒的な数字を残しているソフトバンクの柳田悠岐選手。一昨年のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)男だ。去年は調子を落としたが、今シーズンは3冠王を狙う勢いで打ちまくっている。復調の秘訣はどこにあった…
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「愛しています」、驚いた早実・清宮の選手宣誓
全国各地で熱戦の火ぶたが切られた夏の高校野球。そんな中、勝敗に関係なく話題になっているのが全国有数の激戦区、東京大会の開会式で行われた選手宣誓だ。都議選で圧勝した小池知事の人気をさらに上回る宣誓をやってのけたのは、早実の…
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柔道日本代表との異種稽古、白鵬が横綱の貫禄
柔道の日本代表クラスの選手が、大相撲の朝稽古に参加した。重量級の選手に胸を貸した白鵬は、彼らを軽々と土俵の外に持ち上げたそうだ。柔道の選手たちも、稽古だけでなく部屋の雰囲気や若手の処遇など、いろいろなことを感じたことだろ…
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ライバルの存在が想定外のパフォーマンスを生む
メジャーリーグと陸上競技(日本選手権)。まったく異なるスポーツを見ながら、選手たちがライバルを意識して予想以上の力を発揮したパフォーマンスに同質の興奮を覚えた。これから一体何が起こるのか。どちらも思わず引き込まれてしまう…
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宮里藍、引退はプロ意識の高さが決めた結論
プロゴルファー宮里藍選手が、今シーズン限りでの引退を表明した。この年齢での引退が早いかどうかは分からないが、多くの関係者が「まだまだできるのではないか」とその引退を惜しんでいる。宮里藍は何と向き合い、何を感じていたのだろ…
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不振の日ハム4番・中田を救った栗山戦術とは?
監督就任以来6年間、日本ハムの栗山英樹監督は中田翔選手の起用に当たって、「4番」を一度も代えることがなかった。それが6月10日の巨人戦(札幌ドーム)で、ついに4番から外した。ここで注目したいのは、事前に栗山監督が本人と…
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2000本安打の荒木、“守りの人”大変身の秘訣
中日ドラゴンズの荒木雅博選手(39歳)が、史上48人目となる2000本安打を記録した。「俺みたいに技術のないヤツが、申し訳ない。でも最近よく『お前の2000本は価値が違う』って言われる」と荒木氏は語る。“守りの人”が打撃…