スピードスケート「女子団体追い抜き(パシュート)」で日本の快進撃が止まらない。12月8日(現地時間)、アメリカ・ソルトレークシティーで行われたW杯第4戦を世界記録(2分50秒87)で優勝した。

スピードスケート「女子団体追い抜き(パシュート)」の日本チームは、11月のオランダ・ヘーレンフェイン、12月2日のカナダ・カルガリーに続いて、12月8日のアメリカ・ソルトレークシティーと、国際大会で3戦続けての全勝優勝を決めた。(写真:AP/アフロ)

 これで11月10日のオランダ・ヘーレンフェイン、12月2日のカナダ・カルガリーに続いて3戦全勝優勝だ。しかも、すべて世界記録を更新し続けている。ソルトレークシティーのタイムは、2位オランダに5秒近い差をつける圧巻の滑り。平昌五輪に向けて金メダルの期待は高まるばかりだ。

■ヘーレンフェイン 2分55秒77
■カルガリー 2分53秒88
■ソルトレークシティー 2分50秒87
(2位)オランダ 2分55秒57

 この種目(団体追い抜き)が興味深いのは、チーム3人で滑って一番速い人のタイムを競うのではなく、最後にゴールした選手のタイムで順位が決まることだ。

 3人でチームを編成して、2チームがリンクの対角から同時にスタートする。先頭で滑ると空気抵抗が大きいので、それだけスタミナを奪われる。チームで先頭を入れ替わりながら滑り、女子はリンクを6周(約2400メートル)、男子は8周する。

 先頭を滑る回数や隊列の順番にルールはなく、3人のうちで最後にゴールした選手のタイムがチームの記録となる。つまり、最終周で一番後ろを滑る選手を前を行く2人がどうやって引っ張るのか、誰が先頭を滑ってどういう順番で6周を回ると全員の力が最大限発揮できるのかを考える必要がある。

 力のある人が、そのスピードで他のメンバーの滑りを助ける。3人が連動して無駄なく隊列を入れ替わる。高速で滑りながら他者とスケーティングのリズムを合わせる。スピードスケートの「団体追い抜き」は、3人の力をどう調和させるかという意味において、非常によくできたチームスポーツになっているのだ。