2020年東京五輪・パラリンピックで金メダルを狙う野球の日本代表「稲葉ジャパン」が最高のスタートを切った。東京ドームで開催された「ENEOSアジアプロ野球チャンピオンシップ2017」の決勝(11月19日)で韓国を7対0で破り優勝を果たした。

「ENEOSアジアプロ野球チャンピオンシップ2017」(決勝は11月19日)で優勝を果たした、日本代表チームの稲葉篤紀監督。(写真:AFP/アフロ)

 通算成績は3戦全勝、埼玉西武ライオンズの外崎修汰外野手(打率4割6分2厘、4打点、1本塁打)が大会MVPに輝き、田口麗斗投手(巨人)、西川龍馬三塁手(広島)、外崎修汰外野手(西武)、松本剛外野手(日本ハム)、DH(指名打者)の近藤健介選手(日本ハム)がそれぞれ大会ベストナインに選ばれた。

 残念ながらMVPもベストナインも逃したが、今大会の最大の殊勲者はソフトバンクの上林誠知選手(外野手)だと思う。稲葉篤紀監督(45歳)も彼の活躍がなければ、今頃は「敗戦の将」として厳しい批判を受けていたことだろう。

 「稲葉ジャパン」が優勝を引き寄せたポイントは、初戦の韓国戦だ。1対4とリードされた場面で1点差に迫る山川穂高一塁手(西武)の2ランホームランも重要ならば、サヨナラの場面で田村龍弘捕手(ロッテ)が放った2ベースヒットも忘れることはできない。

 しかし、この試合で評価すべきは、タイブレークで3点取られた後の10回裏に同点の3ランホームランをセンターに叩き込んだ上林の一発だ。もしこれがなければ、日本は初戦の韓国戦を落とし、その後の戦いで劣勢を強いられたことだろう。

 自軍に勢いをつける最高のホームランであり、勝ちゲームを落とした韓国に大きなダメージを与える決定的な一打。個人的には上林が「影のMVP」だと思っている。