グリエルの差別行為を救ったダルビッシュの言葉とは?

 この後、ダルビッシュは連打を浴びてまさかの4失点。2回途中で前田健太にマウンドを譲った。ダルビッシュは、調子を崩した理由にグリエルの行為を挙げていないが、おそらく心が大きく乱れたのは間違いないだろう。

 この晴れの舞台で何故そんなことをするのか?
 日本でもプレーした選手が何を考えているのか?
 それはまったく不可解な行為だった。

 しかし、このキューバ出身の選手は世界中が注目する最高のステージでまったく理解できない行為をやってしまったのだ。

 自身のキャリアを失うばかりか、下手をすれば国際紛争にすらなりかねない愚かな行為である。そしてワールドシリーズという伝統ある戦いが台無しになるところだった。

 しかし、グリエルの立場を含めすべてを救ったのは、この行為に対するダルビッシュの発言だった。

 「いろいろな人種を区別するようなことは、もちろん良くない。大リーグ機構がちゃんとした処置をしないといけない。ただ完全な人間はいない。いろんな人がこのことから学べると思う。彼の中でひとつのミスであって、人類として前に行くステップにできれば、ただのミスで終わらないと思う」