青木功から「アクセル踏みっぱなしでいろ」
その4日間のスコアは以下のとおり。
初日が10アンダー
2日目が3アンダー
3日目が6アンダー
最終日が3アンダー
4日間トータルで「ノーボギー」の22アンダーだった。
ゴルフをする人なら「一度でいいからこんなゴルフをしてみたい」というような完璧な内容だが、4日間ボギーを叩かないプレーには、それはそれで苦しみが伴うようだ。最終日の9番でファーストパットが3メートルもオーバーするものの、返しのパットを決めてパーをセーブする。しかし、この時に宮里は思った。
「なんでだろう? いっぱいいっぱいになってきた」
「ノーボギー」と最高のゴルフをしていながら、気が付けばプレーシャーの中にいた。
「途中からボギーを打たないようにゴルフをしている自分がいて、これじゃダメだと思った」
守りに入りかけていた宮里をさらに奮い立たせたのは、ラウンド前に日本ゴルフツアー機構・青木功会長にかけられたこんな言葉だという。
「お前は余裕があると、途中でアクセルを緩める時がある。ずっと踏みっぱなしでいろ。40アンダーを目指していけ」
さすがに40アンダーは無理だったが、まさにアクセル踏みっぱなしの「ノーボギー22アンダー」だった。
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