監督は選手時代の守備位置から練習を見る

 セ・リーグ、パ・リーグを問わず、それぞれの監督には好む野球のスタイルがある。それは主に選手時代にどこを守って、どんな打順を打っていたかに由来することが多い。試合前の練習を監督がどこで見ているかに気を留めると面白いことに気が付かされる。

 多くの監督が自分の守っていた守備位置や試合前に練習をしていた場所から自軍の練習を眺めているのだ。外野手だった広島の緒方監督は外野に立って練習を見ている。日本ハムの栗山監督もすぐに外野に行って、そこから練習を眺めている。栗山監督も選手時代は外野手だ。

 ピッチャーは試合前にセンターに集まってランニングをしたりキャッチボールをしたりする。ソフトバンクの工藤監督は、いつでもそこに行ってピッチャーたちの様子を見ている。中日の森監督も投手陣のいる外野にいることが多い。工藤監督も森監督も素晴らしい投手だった。

 西武の名内野手だった辻監督は、内野手の後ろに立って打者のバッティング練習を見ていることが多い。キャッチャー出身の楽天の梨田監督やロッテの伊東監督は、練習中もホームベース付近を離れることがない。

 つまりそれぞれの監督は、自分のポジションから自身の野球観を作り出し、時々そのポジションに立つことで選手時代の感覚を思い出しているのだろう。