故郷での逆転負けで受けたダメージから心機一転

 ちょうど1カ月前のKTT杯バンテリンで上田は、奈落に突き落とされていた。故郷・熊本の試合を首位で走りながらプレーオフの末に優勝を逃した。「(優勝は)近くて遠い。熊本が極め付き。ダメージが大きかった」と勝てなかった試合を振り返った。

 その後、体調を崩し点滴を打つこともあったそうだ。優勝を決めたこの日の前夜もまったく眠れず、夜中にパター練習を繰り返していた。

「またチャンスで勝てないのか。悔しい思いをするのか…」

 頭をよぎるのは、そんな思いばかりだったという。そして、最後にたどり着いた境地は「目の前の1打に全力で向かうしかない」ということだった。

 上田は、優勝後の記者会見でこんなことも明かした。「今年勝てなかったらゴルフをやめようと思っていた。できることはすべてやってきたし、覚悟を持って勝てなかったら、けじめをつけたいと…」。