「力がないから、厳しくプレシャーをかけている。待ちでなく、攻めて戦わないと。選手も必死。あれぐらいやっていかないと勝てない。やらせている私の責任」(日刊スポーツ)

監督が選手を擁護していると思ったが…

 力がないから、厳しく戦わなければ勝てない。

 これはどんなスポーツにでも言えることだろう。もちろん理解できることだ。

 「やらせているのは私の責任」これも気合が入り過ぎて激しいプレーをしてしまった選手を擁護する発言だと思った。それも指導者としては、当然の態度と言えるだろう。

 ところが事態が急変したのは、関学大が会見を開き前述のラフプレーが一斉にメディアで報じられることになってからだ。報道によれば、退場処分となった当該選手が、「監督に、責任は俺が取ると言われていた」と周囲に話しているというのだ。また取材を受けた他の日大の関係者も「今回のプレーは監督からの指示でやってしまったものだ」と証言しているというのだ。

 言葉がない…。

 もし、こうしたことが本当ならば、選手にはかわいそうだが、日大アメリカンフットボール部が、今後、大学スポーツ界で活動する意味と資格はないと言うべきだろう。

 日大は、部のホームページにお詫びのコメントを掲載したが、関学大は直接の謝罪がないとして、10日、日大に抗議文を送り、文章での回答期限を16日とした。

 「どういう指示かわかりませんけど、本当ならあり得ないこと。同じ指導者として認めることはできない」(関学大・鳥内秀晃監督)

 「日大から誠意ある回答がなければ、来年以降の定期戦は行わない」(関学大・小野宏ディレクター)

 また、スポーツ庁の鈴木大地長官も、14日の会見でこのプレーに言及し、怒りをあらわにした。

 「大変危険なプレーで容認できない。個人的にはレッドカードに値すると思う。個別の大学、競技ではなく、大学スポーツ全体として考える問題。なぜ(あのようなプレーが)行われたのか、検証してほしい」

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