羽生結弦選手の祝賀パレードに集まったファンと米大リーグ、大谷翔平選手の共通点とは(写真:坂本 清/アフロ)

 活躍を続けるロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手(23歳)。スポーツライターという仕事柄、主にピッチングや打撃について、技術的な側面から彼のプレーを考えることが多いのだが、米大リーグでのデビュー以来、彼の所作で気になっていることがある。

 それはプレーとはまったく関係のないことだが、いずれ米国のメディアもその「些細な行動」を取り上げるのではないかと思っている。いや、もしかするとそんなことにはまったく頓着せずに、ずっとスルーされたままになるのかもしれないが…。

 本当に些細なことだ。彼がバッターボックスに入ると、ホームプレート上にある土や泥を必ず自分で拾って(あるいはそれを手で掃いて)、ホームベースをきれいにしてからピッチャーに向かっていくのだ。

 日本の主審は、新しいバッターが打席に来るたびに、小さなハケでベースを掃くが、米国の審判がベースを掃くところをあまり見ない。もちろん、ホームインしたランナーのスパイクについた土がホームベースに大きく残っている時には、日米を問わずこれをきれいにするのも審判の仕事だが、米国の審判の方が、きっと大らかなのだろう。細かい土が残っていることなど気にしない?

 大谷選手が打席に入ってこれを見つけると、必ず自分でベース上をきれいにしているのだ。私の見るところ、1試合に1回2回はやっている印象だ。

 これは、打席に行っても大谷選手がつねに周囲に目を配り、いつでも冷静にプレーしている証拠でもあるのだが、一方で私は、この行動に日本人の繊細さときれい好きがよく表れていると思い、ある種の共感をもって大谷選手のこの「清掃活動」を眺めている。

 次の話題は、大谷選手の故郷でもある東北での出来事だ。