目の前の仕事をはつらつとした気分で

 今江は、そんな自分に気が付いて名前を変えたのだろう。去年を振り返ってこんなことを言っている。

 「(不振には)焦りもあったと思う。ボールを思いっきり打つとか、野球を始めた時の楽しくて仕方がない、そんな気持ちを思い出したい…」

 結果ばかりを考えて、窮屈に野球をやっている自分がいた。本当は楽しくてやっていること。それがいつの間にか苦しいことになってしまう。

 取り戻したのは笑顔だった。原点に返る。初心を思い出す。好きで始めたことだから、ここまで頑張ってくることができた。目の前の試合(仕事)をはつらつとした気分で迎える。その気持ちが、今江を本来の自分に戻すきっかけとなった。

 それは責任感や焦燥感を放棄しろということではない。そうした思いがあるからこそプライドが生まれる。しかし、何事も力を発揮しようと思ったら、喜びの中にいた方が大きな力が出る。しかもその姿勢と思考法には持続性がある。

 「僕は本当に野球が好きだから。野球をやっていなかったら、とかも考えられないし…」

 取り戻した原点が、今江を笑顔でプレーさせている。

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