ファンの激励に「泣きそうだった」

 2月26日、Jリーグ(J2)が開幕した。横浜FCは、ホーム開催の試合で相手に松本山雅FCを迎えた。この試合で横浜FCの先発メンバーに名を連ねたのが、この日50歳の誕生日を迎えたカズだった。もちろんJリーグ最年長出場記録の更新である。満員のスタンド(ニッパツ三ツ沢球技場)にはカズを称える横断幕が各所に張られ、それを見たカズは「泣きそうだった」とその気持ちを正直に語った。

 残念ながらバースデープレゼントとなる50歳でのゴールはならなかったが、後半20分までプレーし、詰めかけた1万3244人の観衆を楽しませて、チームは1対0で開幕勝利を飾った。

 プロ生活32年目。50歳まで現役を続けることのすごさは、競技は違えど31歳でプロ野球を辞めた当方には実感を持って分かる。ケガや故障もなくコンディションを維持することだけでも難しいことに加えて、サッカー(現役)に対する意欲がまったく変わらないところが本当にすごいと思う。いや、変わらないというか、むしろ年々意欲的になっている気さえする。この日もこんなことを言っていた。

「選手として50歳を迎えられたことは本当に幸せです。たくさんの観客に囲まれて、スタジアムに入ったら、試合前だったけれど泣きそうだった。あらためて60歳まで戦いたいと思いました」