五輪から永久追放になったロシア選手28人が復活!?
また同日の報道(AFP=時事通信)には、次のようなものもある。
ドーピング違反が認定されて五輪からの永久追放になったロシア選手28人の処分をスポーツ仲裁裁判所(CAS)が覆した。これについて国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は4 日、「非常に落胆し、驚いた。思いもよらない結果」と述べ、内部構造に問題があるとしてCASに組織改革を求めたというのだ。
加えて、IOCはCASの裁定に反発しており、スイスの裁判所への提訴も検討しているとのこと。永久追放処分が覆ったロシア選手のうち15人(13選手とコーチ2人)は、平昌五輪への参加を求めており、IOC が検討していると報じた。
処分が覆った選手たちは、五輪に出場することが身の潔白を示す方法でもあるわけで、これもまた当然の結果なのかもしれない。
いまやドーピング違反を検出する意味は、それが導入された頃とまったくその役目が変わってしまった。恐らく初期の段階においては、純粋に違反者をあぶり出すことだったのだろう。しかし、近年はそうした疑いのない健全潔白な選手の立場を保証する意味を持つ時代になってしまった。
ああ、なんと寂しいことか。
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