強気の発言で積極性を高める

 そこから強い気持ちを意識するようになったことと、プレースタイルがラリー重視から一気に超攻撃的に変わったことは、もちろんリンクしていることだろう。勝つためには、相手のミスを待つのではなく自分から積極的に仕掛けていく。それが石川も度肝を抜かれた、レシーブではあり得ないショットを打ってくる平野のスタイルだった。

 優勝した夜に出演したNHKのスポーツ番組でも、早くも「東京五輪で金メダルを取りたい。会場も同じ東京体育館なので…」と宣言していた。

 こうした強気の発言で、一気にその実力がブレークするのはまさに若さの特権だが、目標ややりたいことをきちんと言葉にすることの効能は、世代を問わず、仕事を問わず、私たちにとっても大事なことだろう。

 それを言葉にすることで自分の中の意識が高まり、決心や覚悟が決まることも確かだ。高すぎる目標がプレッシャーになることもあるが、どうせやるなら自分の思いを言葉にした方が潔い。

 平野選手は、こんなこともメディアに向かって言っていた。

「もう好感度は気にしない。嫌われても、勝てばいい」

 これを言っているのが16歳の女子選手である。「嫌われないように立ち回る」は大人の処世術だが、時には「嫌われたってかまわない…」と、我を出して自分のスタイルで仕事をするのも大人の仕事術ではないだろうか。

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