「古きを訪ねて新しきを知る」

 学問や仕事の分野のみならず、私たちの日常生活においても間々実感する名言・至言だ。ただ屁理屈をこねるつもりはないが、「新しきを知る」ためにはやはり「新しきを訪ねる」のが順な処方といえるだろう。

 「新しきを訪ねて新しきを知る」

 この時代において若い人たちを束ねて素晴らしい成果を上げている野球監督のシンポジウムがあったので、その最新の様子をリポートしておこう。

強い野球チームを作る名監督の共通点とは? 「古きを訪ね、新しきも訪ね、常に選手のやる気を駆り立てる」(イラスト:freehandz-123RF)

 2018年1月14日、東京代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで行われた「2017年度野球指導者講習会(主催:一般財団法人全日本野球協会、一般社団法人日本野球機構)」。受講者はアマチュア野球の指導者と関係者が300人余り集まっていた。

 この場で、横浜DeNAベイスターズのアレックス・ラミレス監督の講演とアマチュア野球の指導者によるディスカッションが企画された。

 冒頭ではラミレス監督が30分間の講演を行い、その後ラミレス監督も交えてアマチュアの監督と一緒に90分間、チーム作りについて話し合った。

 ディスカッションの登壇者は、

  • 去年の夏の甲子園、埼玉県に初の優勝旗をもたらした花咲徳栄高校の岩井隆監督
  • 昨春の東京六大学野球リーグ戦覇者、59年振りに大学日本一にも輝いた立教大学の溝口智成監督
  • 2017年都市対抗野球大会で準優勝を果たした社会人野球・日本通運の藪宏明監督
  • そして監督就任以来2年連続でクライマックス・シリーズ進出を決めている横浜DeNAのラミレス監督

 ラミレス監督の講演にも興味深い話がたくさんあったが、ここでは上記4人によるディスカッションの内容を一部ご紹介しよう。このステージの進行は、不肖青島が務めさせていただいた。