3月にWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)を控えるプロ野球界。 レギュラーシーズンを含めて今年最も注目されるのは、やはり北海道日本ハムファイターズ、二刀流の大谷翔平選手の活躍だろう。

 侍ジャパンを率いる小久保裕紀監督の悩みも、大谷をどう起用するかというところにあるだろう。もうすでに多くのメディアが予想しているのは、1次ラウンド初戦のキューバ戦に投手として先発して、その後は回復を待って打者で起用するという使い方だ。

日本一を達成した大谷翔平の次の目標は、二刀流でのメジャー挑戦だ。(©jpegwiz-123RF)

今年はシーズン通してのリアル「二刀流」が実現?!

 昨シーズンは、指名打者制が導入されているパシフィック・リーグで、投手として出場しながら打者としても活躍する「リアル二刀流」をこなしているだけに、WBCでの「リアル二刀流」は無理だとしても、投手と打者、両方で出場することへの不安はないだろう。問題は、どの試合で投げて、どの試合で打者として出場するのか。大谷を最大限有効にプレーさせる起用法は、いったいどのような形なのか。小久保監督も頭を悩ませていることだろうし、大谷本人も、それは気になることだろう。

 侍ジャパンの一員として、大谷が目指しているのはもちろんWBCでの優勝だろうが、メジャーリーグを目指す彼にとって、この大会が絶好のアピールの場であることも確かだ。メジャーリーグでも二刀流を貫くためには、「投」「打」両方でそのスケールの大きさを見せつける必要がある。

 また去年のシーズンは、5月29日の楽天戦から「リアル二刀流」で出場したが、シーズン途中で指のまめをつぶし、打者に専念することになった。終盤戦になってようやく「リアル二刀流」は復活したが、シーズンを通して投打両方で活躍することはできなかった。

 栗山英樹監督も、「絶対に無理はさせない」と、大谷の起用法については終始慎重な考えを貫いてきた。しかし今後は、トレーニングの成果でフィジカル的にも充実してきた大谷を、いよいよフル回転でプレーさせることになるかもしれない。その時には、いったいどんな成績を残すのか。

 打者で3割、30本、30盗塁、100打点、投手で20勝なんてことになったら、これはもう歴史的大事件といえるだろうが、その可能性は十分に秘めている。