元プロ野球選手で現在はスポーツライター、キャスターとして活躍する青島健太氏。野球はもちろんのこと、オリンピック、テニス、フィギュアスケート、サッカーなど、その守備範囲は広い。そうした様々なスポーツを題材に、社会やビジネスに通じる真理を抽出、若手ビジネスパーソンへの提言としてまとめる。
シリーズ
青島健太「スポーツ社会学」

完結
99回
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大リーグ夢見て15歳から磨いた菊池の英語力
米国シアトルから届いた映像を見て、2019年の幕開けにピッタリのシーンだと思った。大リーグ、シアトル・マリナーズへの入団が決まった菊池雄星投手(27歳、埼玉西武ライオンズ)の入団会見だ。
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パワハラ露見、スポーツ界も今年の漢字は「災」
2018年のスポーツ界を漢字一文字で表せば、これもやはり「災」と書かずにはいられないだろう。ただ、スポーツ界の場合は、天災ではなく人災だ。とにかく不祥事が続いた。
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プロ野球の若手、「引退後は会社員」が1位
ふたつの現実を前にして、どちらが今の若者の実像なのか……と考えさせられた。
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貴ノ岩、お前もか
「貴ノ岩、お前もか」。付け人を殴る事件が発覚した直後、スポーツ紙の見出しやテレビの情報番組のタイトルにこんなフレーズが飛び交った。
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教え過ぎるコーチは百害、役目は闘争心の点火
プロ野球に教え過ぎるコーチはいらない。こんなことを書くと、各方面からお叱りを受けるだろうか? それはプロ野球だけでない。おそらくほとんどのスポーツに当てはまる選手育成方法と言っていいかもしれない。
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先んずれば小兵でも勝てる、貴景勝が実証
寂しいことに3横綱が不在(白鵬、鶴竜が全休、稀勢の里は6日目から休場)となった大相撲・九州場所だったが、この人の相撲を見るのが毎日の楽しみだった。初優勝を果たした小結・貴景勝(22歳 千賀ノ浦部屋)だ。
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日産ゴーン氏とプロ野球選手の悲哀
今回は、プロ野球の「FA宣言」について書こうと思っていたが、日本中に、いや世界中に激震が走ったので、導入はこの話題から入ることにする。日産自動車の元会長カルロス・ゴーン氏の件である。
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大リーグ大谷の新人王受賞は野望の免罪符
私たちは、今、きっととんでもないものを見ているのだと思う。もしかすると100年に一度の僥倖なのかもしれない。米大リーグの大谷翔平選手のことだ。新人王を受賞した日本時間11月13日は、朝からテレビとラジオのはしごだった。
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中日と入団契約、根尾昂選手にだまされた
プロ野球にとんでもなくしたたかなルーキーが入ってきた。試合に出て、注目されるためなら何でもやる。中日ドラゴンズ1位指名、大阪桐蔭高校、ご存知「根尾昂」選手である。
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日本人2人目のNBA出場者は2m超の大男
すごいことが起ころうとしている。いや、もう始まったというべきかもしれない。米プロバスケットボールNBAで渡辺雄太選手が待望のデビューを果たしたのだ。
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大胆予想! 日本シリーズは広島カープが制す
広島カープとソフトバンクが日本シリーズで激突する。どちらが勝つかは、「神のみぞ知る!」だが、今回は勇気を出して、「広島が日本一になる」と言い切ってしまおう。
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グローブに塗った油の香りとプロ野球の夢
今回は難しいテーマに挑戦してみようと思う。スポーツと「香り」「匂い」の関係についてだ。そう、私の中の多くのスポーツは、「香り」や「匂い」で記憶されているのだ。
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大谷翔平の1年目終了、心は野球少年のまま
米大リーグに乗り込んだロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平の1年目が終わった。肘の故障での離脱はあったもののその存在感は十分にアピールすることができたルーキーシーズンだったのではないだろうか。
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貴乃花親方の置き手紙
相撲界を巡る一連の騒動は、まるで「台風一過」のようにあっと言う間に過ぎていった。退職届を提出した貴乃花親方は、記者会見を開き「無念」という言葉を何度も使いながら、踏み絵のような要求が引退の理由だと説明した。
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タイガー復活優勝、剛から柔へ
タイガー・ウッズは、愛用のパター(スコッティキャメロン)を持ったまま、両手を高々と掲げた。2位と2打差のトータル11アンダー、初日から一度も首位を譲らない完全優勝で劇的なカムバックを果たした。
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稀勢の里と松坂投手、沈黙は力なり
横綱が勝つだけで場内から万雷の拍手が起こる。そんなことでは、横綱として恥ずかしいということでもあるだろうが、今場所の稀勢の里には、期待と心配が入り混じった応援が連日送られた。
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大坂優勝の全米テニスと駅の暴力防止ポスター
今週は、女子テニス、大坂なおみ選手(日清食品)の話題で沸騰している。それもそのはず、あの女王セリーナ・ウィリアムズ(米国)を全米オープン決勝で破って日本人初の快挙をやってのけたのだから、これほどうれしく誇らしいことはない…
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投手復帰、大谷の抑えられぬ闘志
日本時間9月3日、米大リーグ、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が、88日にぶりに投手として復帰を果たした。今回は、この登板の是非について考えたいと思う。
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金足農人気の陰で伝わらない大阪桐蔭のすごさ
この夏の甲子園を席巻したのは、何と言っても吉田輝星投手率いる金足農業高校だが、春夏連覇を成し遂げた大阪桐蔭高校の野球に対する姿勢と彼らの真摯な取り組みにも注目したい。彼らの野球こそ現代高校野球のスタンダードであり、考える…
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バスケ買春問題、日の丸付きウエア着る資格なし
アジア大会の最中に、男子バスケットボール日本代表選手4人が夜、街に繰り出して、買春行為に及び日本選手団を追放になった件について書こうと思う。
おすすめのシリーズ
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
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